親身 ページ24
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「 小春なんであの日(人1)と倒れてたんだ 」
「 え? 」
やたらと重たい空気に全員の呼吸音が小さくなる
「 あの日(人1)は荷物を置いて屯所を出た。ンならテメェが(人1)を追いかけるようなことしねぇだろ 」
確かにそうだ
よく考えたらあの日小春が私と倒れてるなんて色々と矛盾してる
「 そ、それは……(人1)に忘れ物を届けに行くのにっ 」
「 ほんとか 」
「 え………… いや、その、は、はい 」
一瞬見開かれた土方さんの目
いや、私も驚いてる。いつも思ってないことばっかり口走る
てかなに?忘れ物ってなに?届けられてないし
「 (人1)残れ 」
「 は、はい 」
次こそ部屋から出て行く近藤さん達
小春に釘を打つように睨みつけられた怖いってば
「 あァ、(人1)後で話しあっから俺んとこ来なァ 」
総悟まで。私モテ期かな
「 おい 」
「 なんです……うぬぁっ 」
ふかふかな服と煙草の匂いがすぐ近くで鼻をくすぐりクシャミが出そう
「 なにしてるんですか? 」
振り向きざまに抱きしめられたこの状況
土方さんの鼓動がよく聞こえなくってこの人ホントに生きてるのかな、なんて
「 小春となんかあったんだろ 」
なんかお父さんみたいで暖かくて落ち着くから是非お嫁に来て欲しい
「 別になんでもないですよ 」
「 嘘付け、死にそうな顔しやがって 」
死にそうな顔なんてしてないのに
「 ちょっと……ごたごたがあって 」
土方さんの懐が想像以上に落ち着いてつい余計なことを言ってしまった
「 ま、女にゴタゴタは付き物ですよ 」
でもまだ少し冷たい
「 じゃ、総悟が呼んでるので 」
土方さんの匂いヒャッホウィァ!なんて叫んで走り去ろうとしたら真横に刀が飛んできた
「 誰がテメェみてぇなガキに…… チッ……もういいさっさと行け 」
「 は、はい 」
怖い怖すぎるさすが鬼だ。鬼より鬼らしい
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ー - いい作品とは思えなかったです (2019年11月21日 15時) (レス) id: a4f36ff098 (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜きな粉丸(プロフ) - 気空さん» 嬉しいです、、ありがとうございます! (2016年5月29日 20時) (レス) id: 1bb42ae813 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 素敵ですね!! なんだかんだいい話でした!! (2016年5月28日 22時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん(プロフ) - ありがとうございます!! (2016年5月20日 20時) (レス) id: 2ecf1eb8be (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜きな粉丸(プロフ) - えっちゃんさん» ありがとうございます、わかりました!番外編で書かせてもらいます! (2016年5月20日 20時) (レス) id: 1bb42ae813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餡蜜きな粉丸 | 作成日時:2016年4月7日 16時