七話 ページ8
＊ sha side
──
今日来たあの女は
Aの友達。
けど、Aが腕を引いたり
笑って話をしていたり
俺よりもずっと仲が良さそうに見えてイライラする。
俺だけのAじゃないん？
俺だけのもんやろ？
俺だけを見てくれるのがA
どんな俺でも愛してくれるのがAだった。
もうファンなんて要らなかった。
Aだけ、あの子だけいれば…
それだけで、良かった。
前の告白だって…
アイドルをやめる口実にでもしようとしてた。
でもAは俺の事を男として見ない。
ただのアイドル、推し。
その程度の愛やった訳や。
ふざけんな。
ただそんな思いが募っていって
頭をガシガシと音を立ててかいて
ガリガリと爪を噛む。
借りた楽屋はボロボロだし
私物で散らかっている。
あの女なんてどうでもいい。
ファンが増えるかもって、前までは喜んでたけど
あんなの要らない。要らん。
Aだけしか
俺を見ない。
俺の事を一生推すなんて言ったあの女も
二ヶ月もすれば来なくなったし
俺に金を積んだ女だって、すぐに居なくなった。
イライラして仕方がない。
家族に反対されてでも始めたアイドル
憧れをバカにしたアイツらを見返すために始めて
夢を持って、なのに
こんなにもアイドルとファンという立場が嫌になって
自分も嫌で仕方がなくて
それでも、Aのことが大好きで…
一度は来たCDデビューの話
少し大きな箱でのライブ。
全部断った。
Aにだけ見てもらうため。
正直、アイドルにはもう執着しなかった。
Aと居るための立場を利用しているだけ。
でも、付き合えないし
Aは未成年、俺はもうとっくに成人している。
どうしたらええんや。
涙が溢れて、目元の軽いメイクが落ちる。
あの女は俺を睨んでいた。
きっと、何かを疑っている。
引き離されてしまえば、どうなる？
もう、生きていけなくなる。
Aに会えなくなる。
そんなの嫌や。嫌や！！
そんな時、スマホに一件の通知が来ていた。
『大阪府堺市内の住宅で男性が遺体となって発見。体には複数の刺傷あり。』
アプリのニュース情報だった。
スマホを手に取って見てみると
そんな内容だった。
そして、俺の脳内でアイデアが思い浮かぶ。
「ええこと思いついた」
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真下(プロフ) - キリス(某教祖様)さん» とても嬉しいです。主様の好みに合った作品が書けてとてもよかったです！励みになるコメントありがとうございました！ (1月27日 23時) (
レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
キリス(某教祖様)(プロフ) - 完結お疲れ様です！こういう物語好きなので本当にもう好きです！他作品も見させて頂きます! (1月27日 21時) (レス) @page21 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - キリス(某教祖様)さん» ありがとうございます。この後の展開を楽しみにしてください！ (1月22日 17時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
キリス(某教祖様)(プロフ) - 物騒な事にしか思えない…なにを思ってるんだ… (1月21日 19時) (レス) @page8 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真下 | 作成日時：2024年1月18日 23時
