十四話 ページ15
＊ ヒナ side
──
治安の悪いS区。
四丁目は人目にも付きにくく
警察もそこまで巡回には来ない。
そこら中は荒れ放題。
ゴミに塗れた裏路地だってある。
そこにはいくつもテナント募集の張り紙がある。
けれど、あのライブハウスには何も無い。
許可を得ているなら良いんだけど…
どうも、掃除の行き届いていない室内が気になる。
だから少しだけ調べてみた。
調べてみてわかったこと。
・あのライブハウスはもう潰れている。
・ライブハウスはテナントの募集になっていた。
・シャオロンは無断でライブハウスを使用している。
アイツのSNSは、一昨年辺りから投稿が止まっている。
Aが推し活を本格的に始めた年だ。
だけれど、あの子の推し活は不可思議そのもの。
時々語る言葉の中には
”ファンは私だけ”
そんな言葉があった。
最初は、とても失礼だけれど
Aがおかしかったんじゃないかって思っていた。
でも、違った。
言葉の通り、あの子以外ファンは居なかった。
それでも、アイドルはAというファンと対面している。
ライブに着いて行った時
Aとシャオロンは繋がっているというのがわかった。
アイドルとファンの間でなら
炎上は免れないような行為だ。
あの子もアイドルも、少しおかしい。
あの子には悪気なんてものないだろうけど
それが原因でシャオロンが狂う…
不思議な話だ。
私は間違っていただろうか。
Aはこんなにも人をおとせる人間だったのか。
それとも、この人がおかしいのか。
腹部から伝う血は私のものだ。
大動脈に刺さっていたら終わり。
いや、それ以上にまずい。
何度も引き抜いては刺す。
繰り返して腹部からは鮮血が飛び散る。
私はきっと、彼からしたら余計なことをしたのだろう。
でも、私はただ
怖かった、あの子が、Aが
もし、こんなアイドルに潰されたらって。
ごめん、ごめんね。
きっと私のせいだ。
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真下(プロフ) - キリス(某教祖様)さん» とても嬉しいです。主様の好みに合った作品が書けてとてもよかったです！励みになるコメントありがとうございました！ (1月27日 23時) (
レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
キリス(某教祖様)(プロフ) - 完結お疲れ様です！こういう物語好きなので本当にもう好きです！他作品も見させて頂きます! (1月27日 21時) (レス) @page21 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - キリス(某教祖様)さん» ありがとうございます。この後の展開を楽しみにしてください！ (1月22日 17時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
キリス(某教祖様)(プロフ) - 物騒な事にしか思えない…なにを思ってるんだ… (1月21日 19時) (レス) @page8 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真下 | 作成日時：2024年1月18日 23時
