五十四話 ページ6
＊
──
あの日は、先生達が出張で短縮授業だった。
お昼頃に帰宅することになっていて
私は途中まで友達と帰っていて
雑木林の近くで友達と別れたのだ。
いつもは部活もあったから
帰宅は夜頃。
時間に余裕がたっぷりあったから
少し遠回りをしようと考えていた。
雑木林の少し奥まで行くと
家までは遠くなる。
林の中は木が疎らに生えているが
奥まで行くと少し隙間が小さくなっていく。
更に奥まで行けば、森になる。
だから、あんまり奥まで行くつもりはなかった。
いや、行けない。
奥の方には立ち入り禁止の看板が置いてある。
チェーンで繋がれていて
古臭いそこは子供も大人も寄り付かない。
でも、そこに入っていく人影が見えた。
「何してるんだろう？」
2人、恐らく男。
立ち入り禁止の中へ踏み込んでいく人物は
大きな荷物？を抱えて、看板を乗り越えて行った。
やっぱり人間、こういうのには
好奇心が働くもの。
私はこっそり後を追った。
＊
着いて行った先には
やけに古びた扉が一枚。
南京錠1つと扉の鍵穴1つという
頼りにならないセキュリティの扉だ。
作業服を纏った男性2人は
傍に置いていた荷物…
コードのようなものにまみれた何かを
扉の先に放り投げた。
その何かは投げられる寸前
何かを言っていた。
「てか、お前他の廃棄物持ってきたか？」
「あのアンドロイドデカいんやぞ…
あれだけで限界やわ。つかお前がもってこいや」
「俺は大事な鍵があったからさ。
ほら取り行くぞ」
「ほんま重労働…」
男性2人は、何か嘆きながら鍵を開けっぱにして
その場を去って行った。
チャンスだと思った。
中が気になる。
この時代、ハイテクな物しか無いのに
あんなに古びた物は、歴史を感じる。
気になる！
私はまた興味本位で近付いた。
そして、暗い階段の下を覗いた。
真っ暗で何も見えない…
階段を一段、降りて中を覗こうとした時
「こんな本、普通に捨てろって話だよな」
「あのアンドロイドも、何で焼却炉じゃないんやろ」
さっきの男性の声がした。
私は慌ててその下に降りようとした。
けど、足を滑らした。
その先は、一時意識を失っていた。
＊
この先からは各過去話です。
基本主役さんの視点です。
更新が遅くなってしまい申し訳ありません
真下
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真下(プロフ) - おしちゃんさん» とても嬉しいコメント、ありがとうございます！続編もお楽しみにして下さい！！ (2月8日 19時) (
レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 真下さん» 遅くなりましたが完結おめでとうございました✨とてもとても好きな作品で更新されたらすぐ読んでた記憶があります笑続きも是非見たいですし他の作品も見させていただきます！ (2月8日 19時) (レス) @page41 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - 九尾さん» 遅くなり申し訳ありません…コメントありがとうございます！こちらこそありがとうございました！ (2月3日 16時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - とっても面白かったしど好みの作品で1日で全部読んでしまいました！ありがとうございました！！ (1月31日 18時) (レス) @page40 id: ca525783bb (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» ありがとうございます！自分でも書いてて酷いかなと思っていましたので、もう是非お願いします(笑) (1月20日 11時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真下 | 作成日時：2023年12月30日 2時
