五十五話 ページ36
＊
──
「三百年内で異形となり廃棄になったアンドロイドは
お渡しした資料で全部です」
「そっか、ありがとう」
2700年代から9年前まで
14枚の資料に目を通す。
それらは間違いなく彼らのものだった。
「あの、どうして突然？」
「…異形の勉強をしてるの」
「確かに、Aさん開発者になっても
異形に関する資料ばかり…」
「それなのに、もうこんなに地位が高いんですから」
「…ありがとう」
部下に当たる幸さん。
私より少し年下。
大阪市内の地下廃棄場に、所有していたアンドロイドが
故障して廃棄したことが一度あるらしい。
私はそれに聞き覚え見覚えがあった。
「…この、個体名ショッピっていうアンドロイド
私見覚えあるんですよ」
「うちの母超ヒステリックで過保護で
この仕事に就くって言った時はずっと心配ばっかで…」
幸さんは肩を落として苦笑した。
「さ、頼まれてた資料は渡しましたし
業務、戻りましょ！」
「そうだね。
資料ありがとうね」
そう言うと、幸さんは笑った。
さて、鍵も使えるし
自由に出入りできるほどの役職になれた。
これで、9年前の約束は果たせる。
あと数週間だけ、待ってて。
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真下(プロフ) - おしちゃんさん» とても嬉しいコメント、ありがとうございます！続編もお楽しみにして下さい！！ (2月8日 19時) (
レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 真下さん» 遅くなりましたが完結おめでとうございました✨とてもとても好きな作品で更新されたらすぐ読んでた記憶があります笑続きも是非見たいですし他の作品も見させていただきます！ (2月8日 19時) (レス) @page41 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - 九尾さん» 遅くなり申し訳ありません…コメントありがとうございます！こちらこそありがとうございました！ (2月3日 16時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - とっても面白かったしど好みの作品で1日で全部読んでしまいました！ありがとうございました！！ (1月31日 18時) (レス) @page40 id: ca525783bb (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» ありがとうございます！自分でも書いてて酷いかなと思っていましたので、もう是非お願いします(笑) (1月20日 11時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真下 | 作成日時：2023年12月30日 2時
