二十三話 ページ24
＊
──
朝になって、リビングに向かった。
去年は居なかったが
今年は姉ちゃんが居た。
「おはよう孝行、メリークリスマス！
机、見てみな！」
二ヒヒといたずらっ子のように笑って指をさす。
その先を見ると、水色の袋が置いてあった。
昨日の景色が脳裏を過ぎったが
出来るだけいつものように笑った。
「お、おー！プレゼントやんけ！
な、なぁ姉ちゃん、シューズかなぁ？」
「絶対そうだよ！開けてみて！」
姉ちゃんの言う通りに袋を開けると
中にはシューズが入っていた。
サッカーなどのスポーツに向いている
デザインがカッコイイシューズだった。
「良かったね孝行、シューズもらえて！」
「あ、う、うん！！
めっちゃ嬉しいわぁ！これでめっちゃサッカーできる！」
あからさまな喜び方をしてしまっているような気がする。
それでも姉ちゃんは俺の事のように喜んでいる。
…でも、昨日のあれは
絶対嘘じゃなかった。
じゃあ、小三の時に見たあれも…
小三の時は、両親が出ていってすぐの頃。
残していった金だけじゃやり繰りが難しかった頃。
そんな頃に、決して安いとは言えない
サッカーボールを頼んだ俺。
あの頃から負担は掛けていたのか。
そう思うと、少し上がっていた気分は下がっていく。
「孝行？何かあった？」
「…いやぁ、まだちょっと眠いねんな！
なんもないで！」
「……そう？なら、いいけど…
とりあえず、ご飯食べよっか！」
姉ちゃんも、俺の事をよく見ている。
もしかしたら、俺が顔に出やすいだけかもしれない。
でも、俺だって見てる。
姉ちゃんが、誰かに泣きながら電話してたのを。
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真下(プロフ) - 羽鶴さん» 遅くなり申し訳ありません…！とても嬉しいです。ありがとうございました。 (1月4日 18時) (
レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 完結おめでとうございます!!なんとなく寂しい気もしてしまいますが…いつも更新されるたびウッキウキだったので嬉しいです！お姉ちゃんとシッマが幸せに暮らしていくのを願っています！更新期間お疲れ様でした! (12月27日 0時) (レス) @page32 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - 杏さん» 楽しんで頂きありがとうございました。コメントありがとうございました。 (12月26日 8時) (レス) id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！ 作品当初からずっと追っていた身なので、クリスマス当日に綺麗に終わったのを見て構成の美しさに感激しました。 あとがきを含め最後まで楽しませて頂きました、素敵な作品をありがとうございます！ (12月25日 17時) (レス) id: efc02aac0e (このIDを非表示/違反報告)
真下(プロフ) - 羽鶴さん» そう言って頂けて嬉しいです。コメントありがとうございました。 (12月25日 14時) (レス) @page32 id: d1da9a95a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真下 | 作成日時：2023年12月5日 23時
