【d!】異形愛慕 (ページ6)

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五話ページ6

＊

「地下廃棄場って…アンドロイドの」

『そうそう。開発者のヒトはそう呼んでたよ』

地下廃棄場…

確か、壊れたアンドロイド達が行き着く場。

もう使えなくなってしまったアンドロイド達は
皆ここに廃棄されると聞いている。

実際、私の家のアンドロイドも一体故障してしまい
ここに連れていかれたことがある。

『壊れたって言っても…
　全員が全員、壊れてる訳やないんやけどな』

『まだまだ使えるのが、割と居るんだけどねぇ』

「そうなの？
　故障したアンドロイド達が行き着く場所って、聞いたんだけど…」

どういうことだと聞くように
私は聞いた話を言葉にしていった。

すると、ゾムは少し俯いた。

しんぺい神は
『そっか…』
と、少し悲しそうに呟いた。

『確かにここは、故障したアンドロイドたち”も”来る』

『でも、俺らはこうして動いとるし、話もしてるやろ？』

「確かに、そうだね」

だとしたら、彼らはどうしてこんな場所に…

『俺たちがここに居るのは
　ヒトが俺たちを”壊れた”と思ってるからなんだよ』

「それって、どういうこと…？」

『俺たちは、自我が芽生えたアンドロイドなんだ』