【d!】異形愛慕 (ページ24)

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二十四話ページ24

＊

『…あーもう、調子狂ってまうわ…！！』

ロボロはそう言い残して
逃げるように去って行った。

彼はグイグイくる割には
結構照れたような反応を見せることが多い気がする。

襟元についたGPSを見て
少し慣れないと思いながら

GPSを外れにくそうな場所へ移動させた。

それから少し経って。

トントンの部屋にお邪魔していたが
当の本人は出かけているらしく

部屋には私一人だけだった。

ふと思い立ったのが…

地上のニュースを知れたりとか、あるのだろうかと。

『地上のニュース？』

「ちょっと気になって」

ふと気になって
しんぺい神が部屋に居たから聞きに来た。

因みに部屋の隅っこにはロボロが座り込んでいた。

『俺はわからんなぁ…
　ロボロも戦闘型の中の監視指令型何やけど、弄れるのは防犯カメラとか、GPSとかの追跡機能やったりらしいから…』

しんぺい神は顎に手を当てて考えている様子だ。

「別に、わかるならでいいんだけど…」

断ろうとした時、
”そういえば”としんぺい神が口を開いた。

『コネシマならわかるかも』

「コネシマ…？」

『そう。Aちゃんはまだ会ってへんのか』

「大先生から名前を聞いただけ…だったかな」

ちゃんとは覚えてないけど…

聞いたことはある名前だった。

『コネシマは政治関係のアンドロイドやったから、色々わかるかもってだけやけど…』

『大体エミさんの部屋か、そこら辺ウロチョロしてるわ。
　金髪の水色の目の奴見つけたら、声掛けたって』

金髪、水色の目…
それと、政治関係のアンドロイドか…

「ありがとうしんぺい神、行ってくる」

少し遠くから感じる視線を気にしつつ、
ありがとうと手を振って部屋を出た。