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【19-20 Another】 ページ41

. TH side









Aが退院した翌日。

俺はAに内緒でAの家に行った。






病院じゃないよと笑いながら俺を入れてくれたA。

前からの癖で、とりあえずコーラを冷やそうと冷蔵庫を開ければ、二段目の棚を埋め尽くすほどのサンドイッチ。

ユンギヒョンってどっか適当なんだよなぁ...そう笑いながらサンドイッチを二つ取り出して小さなテーブルに置く。






Aは気づいただろうか。

この部屋から、色々と物が無くなっていることに。

俺との写真、それが飾られた写真立て、タタのクッション、俺のスウェット。






俺に関係するものを無くしたら、なんか部屋が寂しくなったからチミーを置いておいた。

何となく俺は、Aの記憶が無くてもジミナが大切にしてくれるからって言っておきながら

心のどこかで気づいてほしいと思っているのかもしれない。









「...あの花、気に入ってくれた?」

「え?」

「ほら、あれ、ブルーのやつ」









窓辺に置かれた勿忘草を指差すと、テヒョナがくれたの?なんて。

嬉しくなって思わず彼女を見つめるが、平静を装いメンバー全員から、と笑ってサンドイッチを頬張った。

Aもちょっとは思い出してくれたのかなーなんて。






でもAは俺の気持ちなんか知らず前ジミナもくれた?とか聞いてくるから、

俺があげたんだよ、Aの誕生日に、そう言ってしまいたい気持ちを抑えて

告白した日のことを、俺の名前を伏せて教えてあげた。









「テヒョナ...私、」







「きっとすぐに、思い出すよ」









確信は無いけど、素直にそう思った。

多分遠くない未来で、Aもジミナも思い出すんじゃないかなって

何となくそんな予感がしていた。









.

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ヒスイ(プロフ) - イヴさん» コメントありがとうございます!最後まで宜しくお願いします! (2018年8月4日 8時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - いいはなしやー、、、 更新ファイトでし! (2018年8月3日 19時) (レス) id: c632785a56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月30日 16時

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