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「遅くなっちゃったけど退院おめでとう、ジミナ」

「ふふ、ありがとうA」









いつも通り、優しい笑みを浮かべて私を見つめるジミナは

そのクッションどこから持ってきたの?なんて変なこと聞いてくるものだから

ジミナのベッドから拝借した、と答えた。






ジミナは一瞬微妙な表情を浮かべ、向かいのテヒョナのベッドを見て溜息。

テヒョナのベッド汚いね、俺の方にまで物が来てる...

嫌そうにテヒョナの脱ぎ捨てられたスウェットやタタのクッションを戻していくジミナに

小さく笑いが零れる。









「...何笑ってるの」

「んーん、ジミナが俺って言ってるなぁって思って」

「うそ、いつも言ってなかった?」

「二人の時はいつも僕って言ってたよ」









遠慮してるのかなぁって、そう思ってたけどもうその心配は無いようだった。

また前みたいにジミナと話せてる、それが嬉しくてにこにこと笑っていると

もう、いつまで笑ってるのとジミナが頬を膨らますから

ぶりっ子ジミナ、とその頬をつついた。






俺達主役なのに、この扱い有り得なくない?

笑いながらぐーっとこっちに身体を傾けるジミナ。

A、優しい声が耳の傍で小さく私の名前を呼んだ。









「俺ね、何も覚えてなかったの、Aの事」

「.....うん」

「手を繋いだ感触、ほっぺをつねり合った感触、抱きしめた感触、全部分かるよ」

「...........うん?」









ちぐはぐなその言葉に首を傾げると、でも、とジミナが続ける。

キスした感触も、触れた感触も、抱いた感触も、

恋人らしいこと、何一つ思い出せない。

そこまで言ったジミナの目は真剣で

何かがぐちゃぐちゃに絡まって、こんがらがって、






ねぇジミナ、頭が痛いよ。









「...俺達、本当に恋人だった?」









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ヒスイ(プロフ) - イヴさん» コメントありがとうございます!最後まで宜しくお願いします! (2018年8月4日 8時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - いいはなしやー、、、 更新ファイトでし! (2018年8月3日 19時) (レス) id: c632785a56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月30日 16時

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