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作業開始から10分くらいの時間が経過した。
俺と藤宮は担当が同じ、というか、俺が担当決めの時に合わせたので、話す機会はいくらでも…。と思っていたのだが、残念ながら俺ら2人以外にも書架整理の人はいるわけで。
しかも、その中には彼女と同じクラスの安達もいるのだ。
安達に頼る藤宮を見かける度、嫉妬。嫉妬。嫉妬。嫉妬の連続。飴があれば噛んで砕きまくっているところだ。
場所が変わっている本を元の位置に戻したり、返却本を棚に戻したり。仕事をこなしながらも藤宮と話せるチャンスを窺う。
そんな事を何回か繰り返して、やっと見つけた。チャンス。
「それ貸してみ」
「えっ、あっ、ふ、二口…」
「届かないんだろ？」
「…大丈夫！安達くんいる、し…」
そう言って逃げようとする藤宮の腕を掴んで、死角になる場所へと移動する。
逃げられないよう、腕は離さず壁際へ。
「あ、あのっ、他の人来るかもだし…ちょっと…」
「こっちに戻す本無いの確認したし平気」
逃げ出す理由を封じ込められ、うﾞっ…と観念したように呻き声らしきものを漏らす藤宮。
かなりの身長差で自然と上目遣いになっている彼女にキュン、となるが知らないフリだ。知らないフリ。
「何で安達にばっか頼んの？やっぱ俺は気まずい？」
そう訊ねれば、視線を落とし、えっと…と言葉に詰まる藤宮。
まぁそうだよな。告白されて、しかも避けちゃってるわけだし。気まずくならない方が珍しいか。
「今日遅れたのは俺のせい？」
「ち、違う！それは違う、本当に」
忘れてた今日締め切りの提出物を、急いで片付けてただけ。そう真っ直ぐに見つめて言うものだから、…そ、と素っ気ない返事をして目線を逸らしてしまう。
…調子狂うな。
他にもいくつか聞きたいことはあったが、気づいたら藤宮の腕から手を離し、それだけ。と言い残して仕事へと戻っていた。
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さくらんぼ☆*.ﾟ - 完結おめでとうございます！！新しい二口の作品も絶対！！見に行きます！！ (2022年8月14日 13時) (
レス) id: def3760315 (このIDを非表示/違反報告)
2次元に行きたい詩乃(プロフ) - さくらんぼ☆*.ﾟさん» 好きな子に一途で真っ直ぐな二口もいいな〜と思っていたので、そう言っていただけるととても嬉しいです！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年8月8日 1時) (レス) id: 6f74db3a3a (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ☆*.ﾟ - 初コメ失礼します！！ツンデレ イメージのある、にろちゃんがこんなにも好きな子に夢中だなんて、ニヤニヤが止まりません( ◜௰◝ )ﾆﾋﾋ← 更新頑張ってください！！ (2022年8月7日 22時) (レス) id: def3760315 (このIDを非表示/違反報告)
2次元に行きたい詩乃(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると、とても励みになります！！好きな子の事で悩んでいる可愛い二口が伝わっているようで嬉しいです！！ (2021年2月6日 8時) (レス) id: 53d9b11240 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 続き凄く気になります！楽しみにしてますね！二口がとてつもなく可愛い！！！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2次元に行きたい詩乃 | 作成日時：2019年11月10日 19時
