第９話 ページ9
場所を教えつつ朱音さんとトランプをしていた
「あ〜！負けた！」
「やった勝ちました〜！」
「もう一回！」
「いいですよ！」
「もう出来るぞ片付けろ」
「はぁ〜い！」
「お兄ちゃんみたいですね」
笑いながらトランプを片付けると朱音さんも笑う
「確かに弟たちいるよね」
「あぁ、そう言えば珠樹に会ったことがあるらしいな」
「え？」
「公園で遊んだらしいなおふくろに聞いた」
「あぁ、はい楽しかったですよ」
「ありがとな」
「でも、名前知ってるの？」
「おふくろしつこく聞いたらしいからな」
「あぁ…」
「面白いお母さんでしたよ」
「でしょう！？私お友達感覚なんだ〜」
「そうでしたか〜」
笑顔で答えつつ運ばれてくる皿を置いていく
「でもさ？居間に写真が置いてあったの〜でね？その話はしてくれなかったのよ」
「写真？」
「うん！男の子三人が写ってる写真！柊羽と活発な男の子って感じの子が真ん中にいて優しそうなふんわりした男の子がはじにいたの」
え？
「…そうなんですか？見てみたいです」
「柊羽！今度御泊まり行くとき写真撮っていいかな？」
「だめだ」
「えぇ…」
「少しだけでも見たかったですか仕方がないですね」
「悪いな」
「あ、なら！柊羽の家に来ない！？」
「だめに決まってんだろ！」
大声を張り上げた柊羽
私も下を向いてしまった
「も、もう！どうして珠樹ちゃんを軽蔑するような態度や行動を取るの！」
「…悪い。だがなあいつは絶対来ねぇよ」
「もう！珠樹ちゃんにもちゃんと名前あるんだから！」
「いいんです」
そう私が柊羽の家には行かないって決めて伝えた
きっと甘えてしまうから
あの子に申し訳ないから
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作者名：灑那 | 作成日時：2017年5月26日 1時
