第7話 ページ7
夜中に自然と目を覚ましてしまった
「朱音さん…?」
ベットにいるはずの朱音さんが居なかった
「柊羽は…寝てる…」
トイレにでも行っちゃったのかな?
探しに行くとドアを開けている朱音さん
あれ…あそこは…
「だめ!!!」
「えっ!?」
ドアを勢いよく閉める
「…見てませんか?」
「う…うん…」
「ここは開けないでください」
「わ、分かった」
「何、どうした」
「し、柊羽」
「朱音さんを探しに来たんですよ朱音さん戻りましょう」
「う、うん」
「おい、お前何した」
「ち、違うよ!私が開けちゃいけない所を開けたの!」
「はぁ?あぁ、ここか」
「行きましょう!」
「え、おい!」
「…」
少し開けられてしまったドアを見つめて二人の後を追いかけた
「ご、ごめんなさい珠樹ちゃん…」
「い、いえ!私も必死になりすぎてしまって」
「朱音詰めろ」
「え?ここで寝んの!?」
「あぁ」
「もう〜」
そんな二人に微笑みながら目を閉じる
「珠樹」
「はい?」
「あの部屋は何なんだ」
「…ただの物置部屋です汚いので」
「ふぅん」
そう言えばあの部屋は柊羽にも見せてないや
あそこには南京錠を付けた方がいいのかな…
「おやすみ朱音」
「うん、おやすみ珠樹ちゃん」
「おやすみなさい」
それからしばらくして寝息が聞こえる
「…」
寝返りをして二人の方を向く
「…」
起き上がると柊羽が朱音さんを後ろから抱きしめて眠っていた
何回か寝た事があったけど距離感あったなぁ…
「…当たり前か」
ぼそっと言った声は誰も聞いていなかった
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作者名:灑那 | 作成日時:2017年5月26日 1時