第46話 ページ46
「珠樹ちゃんって関西人なの?」
「元ですが…」
「さっきの調子で喋ってくれないの…?」
少ししょんぼりした朱音さん
「しゃ…しゃあないですね…」
「出来れば敬語も!」
「え…わ、分かった努力してみる…」
「ほんと!?やった!」
朱音さんは昨日の事があったのにいつもと変わらず接してくれる
「あ、珠樹ちゃんって呼び捨てとか大丈夫?」
「え?大丈夫やで?」
「なら!」
目を輝かせて…
言われなくても分かる
「…ええで」
「ほんと!?珠樹!」
「きゃ!」
今度は後ろに壁があったので大丈夫だった
「今日は嬉しいことばかりだな〜」
「でもはよあがらんと柊羽が拗ねんで」
「あら、それは早くあがんなきゃ」
二人であがると案の定、柊羽は拗ねていた
「ほんまに拗ねよった…何してん」
「うっせ」
「どうしたの?柊羽」
「きゃ!」
朱音さんは抱き寄せられて柊羽は無言で抱きしめていた
「微笑ましいけど柊羽。あんたははよ入ってこいや」
「おう」
朱音さんにキスをしてそのままお風呂場に向かっていた
「朝ご飯パン派?ご飯派?」
「パン派だよ〜」
「皆一緒でええな」
ぱっぱと朝飯を作る
「珠樹も朝ご飯作れるんだ!?」
「厳しいコーチも元やけどな」
「あ〜…」
「納得行くやろ?」
「うん」
二人で笑って何も知らない柊羽は首を傾げたまま朝ご飯を食べていた
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作者名:灑那 | 作成日時:2017年5月26日 1時