第35話 ページ35
目を覚ますと柊羽はいなかった
身体を起こすとぶかぶかの服
「柊羽…」
きっと柊羽が着せてくれたんだ…
「ありがとう…」
よろよろしながら下に向かうとコーヒーを飲んでる柊羽がいた
「柊羽、おはよう服ありがとう」
「洗って返せよ」
「勿論」
「てかお前動いて平気なのか」
「昨日よりはだいぶね」
「昔からお前は一度風邪をひくと中々治らねぇんだから無理すんな」
「わっ!」
乱暴に頭を撫でられて髪がグシャグシャになってしまう
「もう!」
「悪かったってそんなに怒るな飯作るから座ってろ」
「はぁい」
柊羽の料理してる時の後姿は好き
いつも冷たい表情が少し柔らかくなるし一人占めしてる気分になれるから
「朱音さんには作ってあげた?」
「あ?そう言えばまだ」
「そっか〜」
「今度作ってやっか」
あ〜あ…一人占めできるのも今日で最後か…
「おら、出来たぞ」
「ありがとう!いただきます!」
一口食べてみると昨日と味が違ってまたこれも美味しい
「美味しい〜!」
「これ貼っとけ」
「冷たっ!」
「冷えピタなんだから当たり前だろうが」
「ありがとう」
朝ご飯も食べて少しゲームもして柊羽はもうすぐ帰るらしい
「安静にしてろよ」
「大丈夫ありがとう」
「おう」
扉が閉まり少しずつ自分の部屋に移動する
「楽しかったな…」
そう呟きながら自分の部屋に入った
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作者名:灑那 | 作成日時:2017年5月26日 1時