第３４話 ページ34
「そう言えば朱音さんとお揃い？そのキーホルダー」
「あ？あぁ、文句あっか？」
「ううん可愛いね」
昔はお揃いなんて絶対に付けないなんて言ってたのにな
「お揃いって憧れるな〜」
「あっそ知るか」
そう言えば新しくできたお店に本の形をしたキーホルダーがあったな〜
あれは可愛かった
最近はキーホルダーでもミニメモとかもあるし便利だな〜
「お前そう言えば昔からお揃いが欲しいって駄々こねてたな」
「よく覚えてるね〜忘れてるかと思ってたや」
「…ろ…」
「え？何？」
「んでもねぇよ身体拭くから寝ろ」
「はぁい」
横になって体を拭いてもらう
今更恥ずかしいなんてものはなくて普通に拭いてもらう
「…お前これどうした」
「ん？」
「ここ赤くなってんぞ」
「あ〜…？」
そんなとこ記憶にないな…
「ぶつかって出来たのかも記憶にないし」
「あっそ。さっさと寝ろ」
明らかに機嫌が悪くなった柊羽
「今日はありがとう」
「チッ…」
「あ、今日は泊まるの？」
「いや…あぁ、泊まる」
「じゃあお風呂勝手に使っちゃって」
「あぁ」
それから二人でテレビを見て私はいつの間にか寝てしまって起きた時には柊羽の腕の中だった
「もう…風邪移ってもほんとに知らないよ？」
布団をかぶせようと下を向くと私がしっかり柊羽の服を掴んでいた
「あ〜…」
私が我儘言って…それで柊羽は動けずに睡魔に負けてここで寝たんだ…
「明日謝ろう…」
柊羽の腕の中は落ち着くもので
私がもう一度睡魔に襲われて眠るまでそんなに時間はかからなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：灑那 | 作成日時：2017年5月26日 1時
