第２６話 ページ26
ん…暖かい…
少し寒いけど暖かい…
「死ぬ！？」
あ、良かった部屋だった…
雪国かと思った…
どうやって連れて行くとかの思考は置いといて…
「ここは…柊羽！？」
って事は…柊羽の部屋かぁ…
目を擦ってあくびをする
母「あ、おはよう珠樹ちゃん」
「あ、おはようおばさん久し振りだね」
母「お買い物ついでにお着替え取りに行かない？」
「うん！」
「うるさ…」
「あ、おはよう柊羽」
「どこ行くんだ…」
「着替え取り行くの」
「その格好で？」
「え？」
布団をめくると下を履いてなかった
「もうえっち！」
「あ？」
「仲良しねぇ〜」
おばさんニコニコしながら部屋から退場
「ったく寝起きから元気だな」
「よく寝たからかな…」
「前は寝起き最悪だったのにな」
「ちょっと甘えてただけや！」
「ちょっとじゃねぇよめっちゃ甘てた」
「うっ…それはごめん…」
「別にダメつってねぇだろうが」
「むぅ…」
「ふてくされんな」
少し笑いながら頭を撫でてくれる
胸が痛いや…
「あ、写真」
ベットから降りて写真立てを取る
「懐かしいなぁ…これいつのだっけ？」
振り返ると柊羽は着替えていた
「ん？どれ」
「…あ、これ！」
すると近づかれたので写真立てを渡す
「あぁ、これお前と俺の初優勝の時だろ」
「そっか懐かしい」
クスクス笑っていると頭の上に何かを置かれた
「わっ！何！？」
「びっくりし過ぎだろそれやる」
「ズボンぐらい普通に渡してよ」
「はいはい」
少し睨みながら履く
「紐で調整しろよ」
「ん…硬い…」
「変な声出すな」
「え？」
「…無自覚かよ」
すると着信音が聞こえた
「あ、私か…」
スマホを取って電話に出る
「はい」
『…』
「もしもし？」
無言電話…悪戯かな？
『君が知らない事知りたくない？』
…え？
どこかで聞いたことがある声
でもそんな事はあり得ない…
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作者名：灑那 | 作成日時：2017年5月26日 1時
