第18話 ページ18
次の日の夜私は美輝さんに借りた本を読んでいた
するとチャイムが鳴った
「はい」
「俺だ」
「柊羽?珍しいですね最近無くなっていましたが」
「あいつが…」
「え?」
「いや、何でもない。抱かせろ」
「準備するのでちょっと待って下さい」
「待てねぇ」
「きゃ!」
抱えられてベットに降ろされる
「柊羽!」
「んだよ」
「落ち着いてください!何があったんです!」
「…あいつ浮気してるかもしれねぇ」
「あいつ…と言いますと?」
「朱音だよ!」
「あぁ…ですが何故そう思うのですか?」
「最近よそよそしいしすぐ俺から離れたがる。前まで毎日してた電話もしなくなった」
「そんな事が…取り合えず今は落ち着きましょう?今ハーブティーを持ってきますから」
「…そんなの後でいい」
「…いい加減にせぇ!」
私は久しぶりに柊羽を叩いた
「浮気されたからって他の女に手出してどないするん!しっかりせぇよ!そこはちゃんと話し合わなあかんのちゃうん!?いつまでなよなよしてんのや!」
こんなこと言っていても気持ちは矛盾していた
それでも嬉しかったしこんな形でも幸せだった。
でも…
「今は落ち着いてイラつきを無くす事を考えるんや」
立ち上がってキッチンに向かう
「もう私を見捨てたあの頃の柊羽とは違うんやろ?」
振り返って笑いかける
「もうこの関係は終わりや。あんたはこんな事しとる場合やない」
出来上がったハーブティーを柊羽に渡す
「もう関係はさよならや」
片思いと一緒にこんな関係は忘れてしまおう
もうこんな辛い思いをしないために
「それ飲んだらさっさと帰ってや〜彼女さんと話しするんやろ?」
「…あぁ」
「それでこそうちの知っとる柊羽や!」
ちゃんと笑えているかな
もう昔みたいには戻れない
もう二度と…
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作者名:灑那 | 作成日時:2017年5月26日 1時