石川家の三女 2 (ページ28)

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ちょっとした挫折ページ28

柳田side

Aに調子を聞こうと思って寝る前に電話した

そしたら泣いてて

理由を聞いたら少し挫折をしたらしい

柳田「Aはさ、そうなること想定出来なかった？」
「日本とは全くレベルが違う、世界のトップレベルの選手しかいないリーグだし」

わざと少し厳しめの言葉をかけた

別に意地悪をしているわけではない

Aは日本ではあの可愛いルックスもありすごい人気で得点率も高く、チーム屈指の実力を持っていることをワールドカップで証明した
日本人の中ではトップと言ってもいい

俺から見てもそう思った

力は少し弱いけどね笑

それも前はもっと弱かったらしいから本人も努力したんだろう

でもあの人気じゃ日本じゃ正当な評価をくれる人がほとんどいない

そんなAがイタリア最高峰のリーグに高校生ながら参加した

そりゃ、みんながみんな認めてくれる環境ではないし、完全なる実力社会だ
可愛いから人気というのがこっちにはほぼない

実力が全てを語る場それがイタリア

ここで心が折れるのは当たり前

初めてのアウェーな環境

俺でも心が折れる

この状態でAに優しい言葉をかけるのは簡単

でも、今甘やかしたらAは強くなるかと言われたらそうでは無い

だからこそ心を鬼にして厳しめの言葉をかけた

少し嫌われたかな
実はAにオリンピック後告白しようと思ってる

好きだから、Aが今、なんのためにイタリアに来たか分からないと言ったから

柳田「じゃあさ、俺のために頑張ってよ」

と言った