妥協点Kと動く点P[ k.y ]

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貴女side.




キヨ「俺にも優しく対応しろよ。なんだよアンタアンタって」




貴女「…え？何優しくされたいの」




キヨ「……………え、うん」




貴女「うわ、…ドン引き」




キヨ「は、ざっけんな。彼氏には優しくしろよ」




貴女「付き合ってないんだけど」




キヨ「付き合っただろ、どう考えても」




貴女「あんた、この1時間で頭ぶった？」




キヨ「つか、何で付き合わねーんだよ」




貴女「そのひん曲がった性格直したら考えるわ」




キヨ「それこそ、妥協だろ」




貴女「いや、妥協じゃ済まない位酷いから」




キヨ「頭良くて、運動できて、背高くて、こんなに性格いいのに、なんでだよ」




貴女「それを自分で言うところだよ」




なんていがみ合ってると、遠くから




何揉めてんだ、なんて声がする




キヨ「よー、フジ。ヒラは？」




フジ「そこで突っ伏してる。…で、何揉めてんの」




貴女「付き合えって、このバカが」




フジ「あひゃひゃ！あのキヨが？！」




キヨ「彼女持ちのお前からも言ってやれ」




フジ「……何を？」




キヨ「いや、俺のいい所とか！付き合うメリットとか！」




貴女「いや、お兄さんと張り合うために彼女欲しくて、結果妥協で告白してんでしょ」




フジ「いや、お前サイテーだな」




貴女「な」




フジ「女の子にそんなこと言っちゃ駄目だべ」




キヨ「いやコイツなら付き合ってくれると思うじゃん」




貴女「尻軽そうってことか。納得」




フジ「性格良いで評判のAちゃんがここまで豹変するのは逆に相性良さそうだけど」




貴女「フジく〜ん？」




フジ「なんも言ってねーっす」




キヨ「…分かった！」




教室が吹っ飛びそうな声量で叫ぶ目の前の馬鹿の閃きは、絶対良いものでは無いって確信していた。




キヨ「1週間付き合おうぜ！」




貴女「…は？」

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