26 ページ26
貴女side.
ひとまず、金子さんの近くにはルーズリーフにメモ書きを残して、キヨの家に走った。
このままじゃやばいって、ふわっとだけど思ったから。
何がやばいかも、どうやばいかも分からない。
貴女「ほんっと…めんどくさいやつ……」
自宅に入るより前にキヨの家のインターホンを押すと、明るいお母さんの声がした。
キヨ母「アンタ帰ってくるの遅いんだ…か、……あら、Aちゃん!」
貴女「すみません、夜分に…。キヨ、帰ってませんか?」
言ってから気づいた。帰ってくるの遅いってことは、まだ帰ってないんだ。
キヨ母「キヨ?あのね、それがまだなのよ。」
話せる事情は話して居場所を聞いてみても、そんな秘密の場所を母親に伝えるほどマザコンではないだろう。
キヨ母「喧嘩しちゃったのねえ、」
貴女「はい、ほぼ私が悪いので探してるんですけど」
キヨ母「女の子のAちゃんがする事じゃないわよ。あの子ならふらっと帰ってくるの。もう遅いから、ゆっくり休んでね」
なんて、優しいおばさんに言われるがまま私は自宅に戻った。
電話しても出ない、既読なんて絶対つかない。
なんなのよ、ほんとに。
1人でブチ切れて勝手に帰るとか子供か。
って私もそうか。
ふと目に付いたキヨから貰ったキーホルダーがとても愛おしく感じた。
なんで、私こんなに考えてるんだろう。
おばさんの言う通り、あいつならふらっと帰ってくるだろうに。
なんで、こんなに心配してるんだろう。
70人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琳耀(プロフ) - NOAさん» コメントありがとうございます!必ず最後まで更新しますので、お待ち頂けますと幸いです( ; ; ) (2022年4月13日 12時) (レス) id: 00a7c84ca7 (このIDを非表示/違反報告)
NOA(プロフ) - いつまでも待ってます!自分のペースで頑張ってください! (2022年4月10日 19時) (レス) @page31 id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琳耀 | 作成日時:2021年8月6日 21時