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貴女side.
貴女「ちょ…!」
キヨ「おい、離れんなって」
貴女「でも!」
キヨ「死んでねーよ」
貴女「そういう事じゃないでしょ!」
掴まれた手を振り切って倒れ込んだ金子さんに近寄る。
貴女「大丈夫?ねぇ、」
幸い息はしていたし、出血とかも無さそうだった。
あのゴリラ並みの馬鹿力のせいで……
キヨ「そーいうとこだろ」
貴女「…え」
キヨ「そいつに好かれたのも、こうしてストーカーされてんのも、そういう優しさだろ」
貴女「でもこのままは可哀想だよ」
キヨ「したっけコイツがこのまま起き上がってお前のこと刺したって仕方ねってか」
貴女「おこ、ってる…?」
キヨ「呆れてんの。人にやる優しさなんて自分以外全員じゃなくていいだろ。最低限ソイツは、優しくする義理はねーよ」
そうじゃない、私は皆に優しくするって決めたから。
言おうと思ったのに、口が開かない。
キヨの言うこと全部事実だったから。
この人は私たちに危害を加えようとして、正当防衛で倒れて
そんな人を助ける義理なんて、無いの?
キヨ「自分のストーカーで、カッター持ってた男に易々近づいて?…彼氏は放ったらかしかよ」
貴女「彼氏…って」
キヨ「あー、もう好きにすれば?俺ぁ疲れたわ。じゃ、お先」
貴女「ちょっ、と…!待ってよ!」
急いで立ち上がるも寒さで上手く足が動かない。
そのまま縺れた時、間に合わないって感じた。
ふたりの間に亀裂が入った、気がした。
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琳耀(プロフ) - NOAさん» コメントありがとうございます!必ず最後まで更新しますので、お待ち頂けますと幸いです( ; ; ) (2022年4月13日 12時) (レス) id: 00a7c84ca7 (このIDを非表示/違反報告)
NOA(プロフ) - いつまでも待ってます!自分のペースで頑張ってください! (2022年4月10日 19時) (レス) @page31 id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳耀 | 作成日時:2021年8月6日 21時