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貴女side.
中学から高校に上がるタイミングで携帯を買い換えて連絡先も全て無くしたから、問題のあの人から連絡が来ることは無かった、それが唯一幸いだった。
キヨ「おい、聞いてんのかよ」
貴女「ふ、えっ」
キヨ「はははっ、なんの声だそれ」
貴女「ちょっ、考え事してたの!」
キヨ「ふーん、何考えてたか言ってみ」
貴女「それは…」
キヨ「あー、ね?分かったわ、ん"んっ
…キヨさん今日もカッコイイわぁ♡(高音)」
貴女「はっ倒すよ」
キヨ「は、やってみろ」
貴女「今度ね、じっくりと痛みを与えてあげるよ、じっくりとね」
キヨ「待て待て待て待て、お前何する気だ」
貴女「まあまあ。それで、なんの話?」
キヨ「あー……なんだっけな…………あ、そうだ。俺そろそろでっけー試合あるからよ、帰り遅くなるときあんだわ」
貴女「この前1人で死にたくないうんちゃら言ってたのにそういう事言う」
キヨ「なるだけ早く帰るけど!…どうしようもねーときあっから」
貴女「大丈夫だよ、練習頑張って。」
キヨ「いやね?本当に寂しいとか言うんなら、学校で待っててくれてもいいし?何ならコーチに言っとくから近くで見てくれたっていいし?」
貴女「本当に1人で帰ろうかな」
キヨ「いや、ちょっ…まっ、頼むから!1人で帰んなよ」
ちょっと冷たい手が手首を掴む、それもかなりの強さで
キヨ「その、金子って人、どれだけヤバいかはお前の方が知ってるだろうけど、」
この前の出来事のせいで一層恐ろしいと感じてしまったことは事実で、今は1人には極力なりたくない、のはキヨも同じことで
貴女「…要は?」
私が無駄にツンケンしてるせいで素直に聞き入れられないのは、愛嬌ってことで
ただ、一言聞きたかった。
キヨ「要は…、…あー!言わなきゃわかんねーとか、めんどくせー女だなお前は!!
要は!1人になられると!守れねーの!分かったか馬鹿女!」
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琳耀(プロフ) - NOAさん» コメントありがとうございます!必ず最後まで更新しますので、お待ち頂けますと幸いです( ; ; ) (2022年4月13日 12時) (レス) id: 00a7c84ca7 (このIDを非表示/違反報告)
NOA(プロフ) - いつまでも待ってます!自分のペースで頑張ってください! (2022年4月10日 19時) (レス) @page31 id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳耀 | 作成日時:2021年8月6日 21時