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貴女side.




授業終わりのチャイムが鳴る。




各々帰りや部活の支度をして、教室を出ていった。




私自身も、一息つくと教室を走り回っていたキヨがぶつかってきた。




キヨ「…っぶね、」





貴女「ちょ、走らないでよ」





キヨ「あ、パン忘れんなよ」





貴女「はいはい、頑張って」





昼の心配はどこに行ったのか、急いで部活に向かっていった。





教室には私しか居なくなった頃、





男子「ごめんね、呼び出しちゃって」





振り向くと返事をする前に話題がふりかかる。





男子「Aちゃんって、キヨと付き合ってるの?」





貴女「いや…正式に付き合ってるわけじゃなくて」





男子「ウチの部活ってさー…真面目にやってる奴ほど付き合っちゃいけなくてさ」





貴女「は、はぁ」





男子「キヨって、次期主将じゃん?コーチが知ったらブチギレると思うんだよねー」





貴女「…何が言いたいんですか?」





男子「俺と付き合おーよ」





貴女「…お気持ちは嬉しいんですけど」





男子「キヨとどこまでしたの?絶対俺の方が上手いから…あ、今試してみる?」





こんなことだろうとは思っていた。





キヨが心配していたのも、こういう事だからだろう。





引き寄せられてキスを





……なんて事は無くて






キヨ「なーに部活サボって人の彼女落としてんの?」





男子「っ!」





貴女「アンタねえ……」





男子「何でいるんだよ!」





キヨ「ま、そりゃ…」





そう言って私のカバンを乱雑に開けると、それを取り出す。





キヨ「ぜーんぶ、聞いてたから」





画面をタッチすると、電話終了の音が教室に響く。





貴女「2人して部活サボって……」





キヨ「お前が行かないっていえば良かったんだよ」





貴女「私…ほら、性格良いし?お断りするのは酷いじゃん?」






キヨ「はいはい、…つーかお前なんだよ、部活真面目にやってるやつは彼女作っちゃいけねーって。」





男子「そ、それは…」





キヨ「逆だろ?やる気ねーならやめろって、コーチの口癖だかんな」





男子「くそ…っ、」





キヨ「明日には退部だな〜」





そんなやり取りの最中、駆け足で教室に向かってくる音がした。





こーすけ「…あ、あれ?…ちょうど良かった…なあ、俺の携帯知らね?」





キヨ「あー、借りてたわ」





こーすけ「…ん?な、なんだよそれ!」





キヨ「お前のおかげだよこーすけ。さんきゅ」

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琳耀(プロフ) - NOAさん» コメントありがとうございます!必ず最後まで更新しますので、お待ち頂けますと幸いです( ; ; ) (2022年4月13日 12時) (レス) id: 00a7c84ca7 (このIDを非表示/違反報告)
NOA(プロフ) - いつまでも待ってます!自分のペースで頑張ってください! (2022年4月10日 19時) (レス) @page31 id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琳耀 | 作成日時:2021年8月6日 21時

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