story9 ページ9
うらたside.
貴女「…ねえ、センラくんから貰ったもの、ここ置いといちゃ駄目かな」
一息ついた頃、彼女はそう提案した。
うらた「…は？」
貴女「家に置いとくのはなんか嫌だし、だからと言って自分で捨てるのも気が引けるって言うか」
そう言って取りだしたのは、ネックレスなどのアクセサリー類やメイク道具。センラが好きなブランドの物ばかり。
うらた「俺が取っといてどーすんだよ」
貴女「…で、私がさっぱり忘れて次の恋を始めたら、うらたくんが捨てて欲しい。」
うらた「それでいいなら」
お前がそれを望むなら。
貴女「お願い。…じゃあそろそろ行くね。」
リュックとキャリーケースを持って俺に手を振る。
同じ家に居た時の嬉しさはもう無くなる。
まるで付き合ったみたいなドキドキはもう無くなる。
うらた「落ち着いたら連絡しろよ。」
貴女「どうせ連絡しなくてもそっちからするんでしょ」
うらた「どーだか。」
するよ、絶対。毎日連絡する。
…って、重たいって分かってんだけどな。
もう一度、じゃあねと言って俺の家のドアは閉まった。
数分してから彼女が置いていったモノが目に入る。
…要らねえ。
何であこまで酷い振り方してんのに縋るんだよ。
俺とセンラは何が違うんだよ。
何で俺じゃダメなんだよ。
色々ムカついた俺は、プレゼントとやらが纏められた袋をゴミ箱に捨てた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琳耀(プロフ) - りょくちゃさん» りょくちゃさん！再びコメントありがとうございます！そして最後までご覧頂きありがとうございました！かっこいい所をかっさらって行ってしまうところ良かったですね…(自惚れ)楽しんで頂けたようで何よりです！ (2021年8月6日 21時) (
レス) id: cdd435611e (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 連載お疲れさまでした。smさんがすごく格好よくて結果的に前よりみんなが仲良くなったようで、、、すごく素敵なお話で楽しかったです！次回も楽しみにしてます！ (2021年8月6日 21時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
琳耀(プロフ) - りょくちゃさん» 本編、別視点とありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！(^^)ぼちぼち更新しますので気長にお待ち下さい！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: cdd435611e (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 本編から来ました！もうメチャメチャドキドキします！！更新たのしみにしてます！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琳耀 | 作成日時：2021年6月2日 8時
