story5 ページ5
うらたside.
これ以上何か言うと墓穴を掘りそうで、無言で家を出た。
なのに、彼女は俺を追ってきて腕を掴む。
振り払えば逃げられる。だけど、追ってきてくれたことが嬉しいと思ってしまった俺が居た。
貴女「ねぇ待ってって！」
うらた「…」
貴女「頼んだってどういうこと？センラくんとどういう関係なの？」
うらた「……」
あぁ、これがこんな状況じゃなきゃ抱き締めたのに。
最悪な状況、俺は何を言えばいいか。何を伝えられるか分からなかった。
貴女「…答えてよ……っ！」
うらた「…っ、」
頼む、泣かないでくれ。泣かせにこないでくれ。
貴女「私は、どうすればいいの…」
うらた「ごめん」
言えるのはそれだけだった。俺からは何も言えない。
この真実はセンラから言わなければいけない。
第三者の、部外者の俺が勝手に言っていい事じゃない。
うらた「いつか、話す。」
そう言って、彼女の手を振り払った。
ごめん、本当に。…ごめんな。
貴女「……うらたくん…」
空を切る彼女の声が聞こえないふりをして、そのまま歩き出した。
自宅に着くなり、喪失感と罪悪感で崩れ落ちる。
傷付けないって決めたのに、
俺は彼女を傷付けた。
友人を守るために、好きな人を傷付けた。
どうすれば正解だった？
センラと彼女が別れるならそれ以上に良い事は無いと思い協力した数ヶ月前の自分が憎たらしい。
あの時、相談に乗り2人が長続きするように協力すべきだった。
自分の欲なんて隠せばよかった。
もしかしたら彼女と付き合える、幸せになれるなんて思いたくなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琳耀(プロフ) - りょくちゃさん» りょくちゃさん！再びコメントありがとうございます！そして最後までご覧頂きありがとうございました！かっこいい所をかっさらって行ってしまうところ良かったですね…(自惚れ)楽しんで頂けたようで何よりです！ (2021年8月6日 21時) (
レス) id: cdd435611e (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 連載お疲れさまでした。smさんがすごく格好よくて結果的に前よりみんなが仲良くなったようで、、、すごく素敵なお話で楽しかったです！次回も楽しみにしてます！ (2021年8月6日 21時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
琳耀(プロフ) - りょくちゃさん» 本編、別視点とありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！(^^)ぼちぼち更新しますので気長にお待ち下さい！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: cdd435611e (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 本編から来ました！もうメチャメチャドキドキします！！更新たのしみにしてます！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琳耀 | 作成日時：2021年6月2日 8時
