ふ ページ4
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彼女に此処へ来ることが許されたあの日から、いくつもの季節を歩いていった。
此処に通うにつれ、分かったことがある。それは、此処が"鬼殺隊"という組織の人たちの怪我を診るための場所だということ。そして、しのぶさまはその"鬼殺隊"の中でも最高位のお方なのだということだった。
蝶屋敷のみんな＿なほちゃん、すみちゃん、キヨちゃん、アオイちゃん、カナヲちゃん達とも打ち解けて、私は立派な屋敷の一員となっていた。
縁側でお庭の景色を見ていると、廊下の向こう側からしのぶさまが歩いてきた。その手には診断書があり、怪我を診終わったばかりなのだと推測できた。
「Aさんも、随分この屋敷に慣れましたねえ」
「屋敷のみんなが、私に良くしてくださるからですよ。優しい子ばかりで……」
心から、そう思った。
突然屋敷に通い出した得体の知れない女に、これほどまでに優しくしてくれた。
しのぶさまは、うーんと悩むような仕草をした。
「それは、Aさんだからじゃないですか？」
「私、ですか？」
はい！と彼女は満面の笑みを浮かべた。
「とても平和とは言えない、怪我人が絶えないこの屋敷で、あなたのような平和の具現化みたいな方がいると、安心するんです。」
にこにこと、いい笑顔。
でもしのぶさま………それ、褒めてるのですか？
少し不満にも思ったけれど、明るく考えることにした。
「ありがとうございます…！それでは、アオイちゃん達を手伝ってきますね。」
「ふふ、頑張ってくださいね。」
なんだか照れくさくて、駆け足で私は去った。
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天霧(プロフ) - しのぶさんは、覚えて無いけど一緒に過ごしている。本当に良かった！でも、覚えていないのが少し残念…。でも、夢主の中には、昔の胡蝶しのぶも居て、今のしのぶさんも居る。 (2021年10月12日 19時) (
レス) id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 百合って最高ですね。私は、どっちかというと百合の方が好きなんですよ…。しのぶさんと夢主の淡い恋と言いますか。しのぶさんは最後の役目を果たし居なくなりましたが想いあっていましたね。最後の手紙ちょっと潤みました！ (2021年10月12日 19時) (レス) @page9 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 百合美しいし、しのぶさん綺麗ですごーく、感動するお話だったと思います。素敵な作品ありがとうございます。 (2020年9月11日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぃ - しのぶさん好きなので最高です…！やばいこれは、涙腺崩壊する……最後にしのぶさんが手紙で伝えているシーンが特に心にくる？って感じでしたッ！ (2019年10月11日 23時) (レス) id: 1568344429 (このIDを非表示/違反報告)
鹿太郎(プロフ) - かふぇおれさん» ひえええありがとうございます…！個人的にしのぶさんは一旦は突き放すけど最後には伝えたい、っていうイメージだったので…。お読みいただき本当にありがとうございました〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: e0a9444434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿太郎 | 作成日時：2019年8月22日 23時
