せぶんてぃーん ページ21
「なぁ、Aちゃんっ。センラのどんなとこが好きなん？」
私が台所で料理をしている時、坂田さんは言った。
『好きなところ、ですか。んーっ…ありすぎて逆に思いつきません。強いて言うなら、私を守ってくれるかっこいいところ、ですかね』
「…僕も……られるし」
坂田さんがボソッ、と何かを呟いた。
『坂田さん？』
「僕も、Aちゃんのこと守ってあげられるし」
『え…』
「なぁ、なんでセンラなん？僕のことは好きになってくれへんの？」
坂田さんが必死そうな目で私を見つめてくる。
『坂田さ……』
「僕もAちゃんのこと、守ってあげられるし、なんならもっと笑わせてあげられる。なぁ、Aちゃん…」
僕にしてよ、いつかの動画で聞いたセリフ。
『…っ…でも…私はセンラさんが…っ』
「そんなセンラがええん？なぁ…」
「俺が、なんやって？坂田」
最悪のタイミング。
「センラは…センラはAちゃんのどこが好きなん？」
「…いっぱいあるで。強いとことか、可愛いとこ、かっこええとこもあるし、優しいとこもある。あと、センラ、としての俺じゃなくて、折原千里、のほうの俺の事も好きでいてくれるとこ。他には…」
『センラさっ…恥ずかし…ですっ…ストップ』
本人の前でこんなこと言う！？恥ずかしすぎるんだけど。
「うぇっ！？まってA顔赤っ！俺も恥ずかしくなるやん！」
「センラ、お前にはかなわんわ。ははっ…」
坂田さんが泣いている。
『坂田さ…』
「坂田、Aは俺が幸せにする。どうしてもAが欲しいなら奪ってみ」
そういうとこだよ…いきなり幸せにするって…恥ずかしすぎるって。
もうプロポーズじゃん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 840人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2020年11月21日 17時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - おもしろっ！ (2019年9月18日 20時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
はる@坂田家 - まーしぃ…（＊'∀'){www (2019年8月19日 15時) (レス) id: ca03128f9d (このIDを非表示/違反報告)
mёА(プロフ) - みやび_浦千家さん» 今回は志麻さんツッコミ枠です笑 (2019年8月14日 22時) (レス) id: 60dee205fb (このIDを非表示/違反報告)
みやび_浦千家 - たまに入るまーしぃの変な一言にツボるwwwめっちゃ面白いです！これからも頑張ってください！！♪ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 5cde58dc63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mёА | 作成日時：2019年8月2日 18時
