９ー荼毘視点ー ページ10
荼毘視点
下で待っていると、上から走って降りてくるAちゃん
『すみません！お兄さん！』
「お前、走ってきたのかよ」
『だって待たせちゃ悪いですし』
「まぁ、いい心がけだな」
そう言い少し笑ってみせると、顔を赤くする
本当に耐性が無さすぎる。男経験ゼロなのか
「あ、また赤くなった。お前男耐性無さすぎだろ」
『な！仕方ないんですよ！燈矢くん以外の男の人に興味無いから』
「ふーん。男と付き合ったことはねーの？」
『いや、１回だけ。燈矢くんを忘れようと高校の時に。まぁ、結局忘れられませんでした。なのでハグもキスも未経験ですよ』
「それ、なんの報告」
『なんとなくですよ〜』
危ねーな。危うくその男探し出して、焼くところだった
謎の報告のおかげで首の皮が1枚繋がったな。よく知らねー男
「それより話って」
『そうでした。実は私そこそこに人気のヒーローなんですけど』
「まぁ、そうだな」
『今回私に雄英高校に来ないか誘われてて』
は？雄英？
「へー、行けば」
何を言ってるんだ俺は、行かせない方がいい。絶対に
今後俺は本格的にヴィランとして活動を始める。そうすれば、ただでさえヒーローのこいつとは、関わりを持つのは危険だと言うのに、雄英所属になればさらに面倒になる
『ちょっと真剣に考えてます？』
「考えてる考えてる」
『それじゃあもうちょっと話聞いてから、答えてください』
「はいはい」
『それでですね。私今の生活に満足してるんです。私の夢はプロヒーローになるであって、そんなに人気が欲しい訳でもないですし、お金はあるし。ぶっちゃけ行くメリットがないって言うか』
「やっぱり、行かなくていいだろ」
『それは違くて』
「なんだよ。渋ってる理由」
もうこの時点で気づいた。こいつは雄英に行きたいんだ。何がしたいかは知らないが、やるべきことが何かしらあるのだろう
どうするのが適切か。無理にでも行かせない方がいいのか
『それは、コレ見てください』
見せられたのは、雄英高校の資料だろう。見てもいいものなのか
「おいおい、これ俺が見ていいのかよ」
『いいですよ別に。ていうかお兄さんが見たって誰も分かりませんよ。ここら辺墓地だし、人いないですから』
「ヒーローがそれでいいのか」
『いいんですよ。ここ見てください』
「･･･轟焦凍」
『そう、轟焦凍。燈矢くんの弟』
轟焦凍。俺の人生を狂わした１人
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔弥(プロフ) - いえいえー。応援してます!!更新頑張って下さい！ (11月26日 17時) (
レス) id: a46ae38948 (このIDを非表示/違反報告)
リム(プロフ) - 朔弥さん» コメントありがとうございます！間違ってました。直しときます！ (11月26日 16時) (レス) id: 236e7176e5 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - ビィランではなくヴィランでは？ ちょっと気になったのですいません。 (11月26日 15時) (レス) @page18 id: a46ae38948 (このIDを非表示/違反報告)
リム(プロフ) - 淡雪心美さん» ありがとうございます！更新頻度はゴミですが内容は決まってるので、最後までお付き合い下さい！ (11月18日 22時) (レス) id: 236e7176e5 (このIDを非表示/違反報告)
淡雪心美(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (11月11日 0時) (レス) @page19 id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リム | 作成日時：2023年6月24日 9時
