松田刑事の奥さんは超人気女優

76 ページ31

A視点




萩「Aちゃんおはよう」

『おはよう研二。なんかこの感じ懐かしいね』

萩「そうだね」




陣平からの連絡を受けた次の日、言った通り研二が迎えに来てくれた




萩「今日は仕事どこ？」

『ヒカリエ。CMの打ち合わせ』

萩「おっけー」

『帰りも研二が迎えに来てくれるの？』

萩「もちろん！あ、だけど一応仕事抜けてきてるからちょっと遅れるかも」

『そっか、私はそこら辺で待ってたらいい？』

萩「うん。悪いけどそうしといてくれない？」

『全然いいよ。こちらこそ悪いね』

萩「いえいえ。どうぞお姫様」



車のドアを開けエスコートする研二

慣れてやがる



『お姫様なんて言われる歳じゃないですよー』

萩「そんなことないよ。それじゃ車動くよ」

『はーい』



いつもは規格外なドラテクなくせして、通常運転はいつでも熟睡できるぐらい丁寧である



萩「陣平ちゃんとの新婚生活はどう？」

『どうって別に普通だよ』

萩「普通ってそんなことないでしょ」

『えー』

萩「なんかキュンキュンするエピソードないの？」

『私たちのそのエピソード聞いてどうするの？』

萩「酒のネタにする」

『最低』




私たちにキュンキュンエピソードなんてものはない

付き合う前から半同棲的な感じで生活していた、私たちに今更特別変わったことなどなく、普通に過ごしている




萩「えー、じゃあ不満は？」

『不満？別にないけど』

萩「いや、絶対あるはず。だって協調性皆無な陣平ちゃんだよ。絶対なんかある」

『いや、陣平が協調性皆無なのは昔から知ってるし、そこに期待なんてしてないよ』

萩「家事しないとかさ！なんかないの」

『一人暮らしが長かったおかげか、家事しっかりするよ。最近だと逆に私がしてないぐらい』

萩「くそ！」

『なんなの？陣平の粗探ししてどうしたの？いいなーって思ってた子取られたの？』

萩「いや、それは無い。ただ単に気になるだけ」



なんなんだこいつ。意味わからん。誰か助けてくれ




『まぁ、いいでしょ？幼なじみが幸せそうで』

萩「それはそう！俺が1番2人の幸せを願ってるからね！」

『はいはいありがとう』

萩「着いたよ」

『ほんとだ。ありがとね。帰りは連絡すればいい？』

萩「うん。そうして」

『わかった。じゃあね』

萩「いってらー」










〜作者から〜

お気に入り登録者数1297人ありがとうございます！！

最近更新が遅くてすいません

77→←75

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す