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10年前まだ7歳だった私は確かにあの時あそこにいて、アルバイターだと言う彼を呆然と見つめていた。それでもその喫茶店に行ったのはその日以来で、2年生を迎えた時にはもうすでに安室透はその場所から姿を消していたのだ。


「こんにちは」



そんな彼がすぐ目の前にいた。


















ひと席分空けて隣の椅子に座った彼は早々とコーヒーを頼み、店内を見回した。その瞳にどこか悲しげながらも懐かしさが滲んで見えて、ついついそのまっすぐな視線から私は逃げてしまう。




「勉強かい?」



そっと視線を下に向けた彼はゆったりとした口調で私に告げる。



「テストが近いんです。だから、静かなところに来たくて」
「君はコナン君たちと来たあの日以来一回も僕と顔を合わせようとはしなかったね」




随分嫌われたものだと笑う彼につい口を閉じる。嫌ってはいなかった、気がする。ただ、彼に会うのが酷く怖かった。



「好きな人はいますか?」

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作者名:stella | 作成日時:2019年3月10日 20時

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