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イ「ふーん…言ってごらん?何が望みか…」
キ「…」
イ「どうした?本当は望みなんて無いんだろ?」
キ「違うッ!!…ゴンと…友達になりたい」
ルナ「キルア…」
キ「もう、人殺しなんてうんざりだ…
普通に、ゴンと友達になって…普通にルナと3人で遊びたい…」
イ「無理だね、お前に友達なんか出来っこ無いよ。人を殺せるか、殺せないかでしか判断出来ない…そう教え込まれたから」
キ「…う」
イ「今のお前にはゴンが眩し過ぎて測り切れないでいるだけだ、友達になりたい訳じゃ無い」
キ「ちがう…」
イ「彼の側にいればいつか殺したくなるよ?
殺せるか、殺せないか試したくなる…何故ならお前は根っからの人殺しだから」
キ「違うッ!!
…オレは殺さない。友達になりたいんだ」
イ「本当に?」
キ「あぁ…」
イ「はぁ……それはね、必ず世話をするから犬を飼わせてってねだるのと一緒なんだよ?
可愛いのは最初だけ…いつか飽きて世話が面倒になってくる」
レ「…」
立「 ! 先程も申し上げましたが…」
レ「ああわかってるよ。キルア!!
お前の兄貴か知らねーが言わせてもらうけどぜ。そいつはバカ野郎でクソ野郎だ!聞く耳持つな!
人を犬っころと一緒にしやがって、ゴンは犬じゃねぇぞ!」
『(バカ野郎でクソ野郎、か…あとで怒ってもいいよね)』
レ「いつもの調子でさっさとぶっ飛ばして合格しちまえ!ゴンと友達になりたいだと…?
寝ぼけんな!!とっくにお前らダチ同士だろーがよ!!少なくともゴンはそう思ってる筈だぜ!」
キ「ッ!!」
イ「え?そうなの?」
レ「ったりめーだ、バカ!」
イ「そうか、まいったな…あっちはもう友達のつもりなのか……よし、ゴンを殺そう」
レ「なぁッ…!」
『(あ、きっとイルミは…)』
イ「殺し屋に友達なんていらない…邪魔なだけだから」
針を取り出して歩き出した所でルナが飛び出すと、イルミの前に立ち塞がった。
イ「…どうした?」
ルナ「やっ、やめてあげて下さい…イルミお義兄さん」
イ「なぜ?」
ルナ「え…と…キ、キルアが嫌がって…」
イ「ルナ、お前はオレの大事なAの妹でキルの許嫁だからある程度は大目に見ている…
だけどこれはお前に関係ない。わかってくれるよね?」
ルナ「ぁ、…ご、ごめんなさい」
イ「わかってくれて嬉しいよ。
…それで、彼はどこにいるの?」
立「ちょっ、待っ」
この立会人の人を遮らないと針を刺しそうな気がして、
念の為立会人の前に立った。
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作者名:優 | 作成日時:2023年11月24日 17時