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ルナ「はぁ…キルア、舐めてばかりだと痛い目みるよ？」
キ「大丈夫だって、それより次の試合って出来るのか？あのじいさんボロボロだけど」
『うーん…延期って出来ないのかな』
レ「ちょっくら言ってみるか…おい、ちょっと良いか？」
立「はい？どうかしましたか？」
レ「次のオレとボドロの試合なんだが、ヒソカとの試合の怪我が酷い。時間を置くことはできないか？」
立「その事で私達も現在判断している所ですが……」
ネ「ふむ…先にキルア対ギタラクルを行う事とする。その後にレオリオ対ボドロでいいじゃろ」
立「承知しました。
では、これよりキルア対ギタラクルの試合を始めます！」
ルナ「気をつけて、あの人嫌な感じがする」
キ「見た目からしても、だいぶヤバいけどな」
立「始め！！」
キ「……」
イ「キル」
キ「は…？」
イ「気が付かなかった様だね」
イルミは顔に刺してある針を取って、
ﾋﾞｷｯ…ﾋﾞｷｯ…と音が鳴りながら元の顔に戻るとキルアは汗をかき始めて動揺した表情になった。
キ「なっ、あ、兄貴…」
イ「久しぶりだね。隠してたけど、もう最終試験だから教える事にしたよ」
レ「あれが…キルアの兄貴… あんな薄っ気味悪い変装して今まで弟を監視してたのかよ…」
ク「針で顔を変えていたのか…」
イ「母さんとミルキを刺したんだって？」
キ「まぁね…」
イ「母さん、泣いてたよ？」
レ「そりゃそうだろうな、息子にそんなひでぇ目にあわされちゃ…」
イ「感激してた。あの子が立派に成長してくれて嬉しいってさ」
レ「ハァ！？」
イ「でも心配だからって様子を見てくるように頼まれたんだよ。母さんにこっそりって言われてたから悪いと思っているけど……
まさかハンターになりたかったなんて奇遇だね、実はオレも次の仕事の関係上資格を取りたくてさ」
キ「別になりたかった訳じゃないよ、ただなんとなく受けてみただけさ」
イ「そうか、安心したよ。
心おきなく忠告出来る…お前はハンターに向かない、お前の天職は殺し屋なんだから」
キ「っ…！！」
イ「お前は熱を持たない闇人形だ、自身は何も欲しがらず何も望まない。唯一喜びを抱くのは人の死に触れたとき…
お前は親父とオレにそう育てられた。
そんなお前が何を求めてハンターになると？」
キ「…確かにハンターにはなりたいと思ってる訳じゃない…だけど…オレにだって欲しいものくらいある」
イ「ないね」
キ「あるっ！！今望んでる事だってある！！」
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作者名：優 | 作成日時：2023年11月24日 17時
