プラタナスエスケープ【約束のネバーランド】 (ページ4)

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▽3話ページ4

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「あ、A 」

「 A〜わたしすぐつかまっちゃったぁ」

『ありゃ。ノーマンが鬼だったのかな』

「うん。あとドンとエマがのこってるけど… 」

ハウスから出て、みんなが集まっている木の元へ行けば、ほぼ全員が揃っていた。木の幹に寄りかかって本を読んでいるレイを見ると、彼は参加しなかったのだろう。いつものことだ。

「あ」と声を漏らしたフィルの目線を追うと、息を切らしたドンがこちらに歩いてくるのが見える。どうやら捕まってしまったようだ。

「あーあ。これでドンも捕まっちゃったし」

「あと生き残ってるのは… 」

「エマ1人」

『最後はやっぱり2人の一騎打ちか』

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「で」

「また捕まっちゃった〜〜〜っ」

「ラスト1人で10分持ちこたえたぞ。新記録じゃないか」

『惜しかったね』

「くやしー！」と地面に突っ伏すエマ。一方ノーマンは涼しい顔をして弟達と話している。

そんな彼らを微笑ましく見守っていると駆け寄ってくる弟妹達。

「 Aつぎの鬼ごっこはまざる？」

『そのつもりだよ』

「やったあ！Aがいたらノーマンだってこわくないね！」

「次はまけないぞー」と意気込む弟妹達の頭を撫でて、エマ達の所に戻る。どうやらノーマンの鬼ごっこの強さの秘訣について話していたらしい。そんなノーマンはレイを「僕より策士だ」と言った。

エマからしたら2人とも策士だと思うけど。

「 Aも頭いいよね！？Aにもある？戦略！」

『うーん、どうかな？』

「ええ〜っ」

がく、と肩を落とすエマを静かに笑うノーマンとレイ。コロコロ変わる表情がかわいらしい。

「敵の策(て)を読む…か… 」

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