プラタナスエスケープ【約束のネバーランド】 (ページ23)

今日:15 hit、昨日:6 hit、合計:6,308 hit

▽22話ページ23

・

＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿鬼ごっこ？

「そう、鬼ごっこ。ノーマンが鬼で皆が逃げるの。頭と(・・)体を使って」

「遊びのフリをした訓練ってことか… 」

『遊びのフリならあの二人にもバレないね』

たしかに脱獄にせよその後にせよ、逃走の基礎力は上がりそうだ。

体の使い方をエマが、頭の使い方はレイとノーマンが教えることになった。

「 Aは、鬼ごっこ(訓練)を見ていてその時に気になったこととか改善点を皆に教えてほしい」

『わかったよ』

＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「うまく逃げたと思ったのにな〜〜」

『自分の痕跡を消すだけじゃダメなんだよ』

ノーマンに先回りされ、捕まってしまったトーマが寝転がる。だけどこれまでよりも確実にタイムが伸びてきている。頭を使って逃げられている証拠だ。

「そう、相手の痕跡も見ねぇとな。それにノーマンはお前らの癖も読んでる。例えばトーマ、お前は大抵＿＿」

『＿＿！レイ』

「！！」

私の言葉にバッと勢いよく立ち上がるレイ。きょろ、と辺りを見回すがお目当ての人物は見つからない。

「オイA、どこに行ったか見たか？」

『森だ。私達も行こう』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿

「皆と仲良くなりたいの。鬼ごっこしましょう」

語尾に音符が付きそうなほどの笑顔で鬼ごっこの提案をしてきたシスター。恐らく私達の実力を確かめに来ているのだろう。

大丈夫、私達はレベルの高い鬼ごっこで遊んでいるだけ。何も出てこない。心配いらない。むしろこれは相手の力量を知るチャンスだ。

『制限時間は20分でいいかな』

「ええ。私が鬼よ。皆逃げきってね♡ 」

『それじゃあ皆、準備はいい？始めるよ』

＿＿＿鬼ごっこスタート

・