プラタナスエスケープ【約束のネバーランド】 (ページ18)

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▼17話ページ18

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翌日。

やられた。
昨日Aが言っていたことは正しかった。

「紹介するわ。新しい妹、キャロルよ」

ママの腕の中には赤ん坊。そして隣に立つのはママと同じ服を着た大人の女の人。大人が増えるなんて今まで一度もなかったのに……！

彼女はシスター・クローネというらしい。ママはお手伝いに来てもらったと言った。

見せられて発信器に注意した……次いでボロを出すなと慎重になった……その2つにばかり気をとられた(・・・・・・)。

結果大人(てき)が増えるなんて考えもしなかった！

「さ、シスター・クローネ」

「はい。今日からここで一緒に暮らします。どうぞよろしく」

弟妹(きょうだい)が増えた。

鬼の配下ママの手下？
監視の＂目＂ 2人目妨害者

敵(カベ)が増えた。

「 3歳以下が16人…… 」

「敵ももはや＂ママ一人＂じゃない…… 」

＿＿＿逃げにくくなった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「くそっ！」

「まずいな…鬼の配下がもう一人…しかもまた嫌な場所に住み着きやがった」

僕達が片付けた空き部屋…2階の、並ぶ子供部屋のど真ん中だ。

「 Aが言ってた通りだった…僕らは敵を迎え入れる準備をみすみすさせられてたってことだ」

「けどわかっても防ぎようはなかっただろ」

そう、レイの言う通りこれは防ぎようのないことだった。ママはヒントをぶら下げていたのに、それに気づかずまんまと手中に嵌ってしまった。

読めたはずが読めなかった…Aが気づかなければ完全に出し抜かれていた。

その時点で既に僕はママに負けているんだ！

＂ママ一人出し抜けば…＂

甘かった…甘く見ていた。僕らは未だ手の上の幼児(こども)…その先に待つのは確実に

＿＿＿死。

「あのママを…あの母(ママ)を超えなければ脱獄はないんだ」

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