プラタナスエスケープ【約束のネバーランド】 (ページ16)

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▽15話ページ16

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世界は今どうなっているのか。

私達はこのハウスがどこにあるのか知らない。太陽の昇る位置や四季があることから北半球の中緯度ということまでは絞り込めたがそれでもまだ広い。

『でも今の所は順調だね』

「ああ。カメラ盗聴器のチェック、柵の先の確認、ロープの入手……次はどうする？」

「レイ、ノーマン、A、エマー！」

「ママの声だ！」

何か用事のようだ。図書室を後にして、廊下を歩く。その先にドンとギルダが立っているのが見えた。

呼ばれたのは年長者のみ。まあ当然だ。

「何？ママ」

「お手伝い、頼めるかしら？」

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「まずいよ。疑われてるってことだよね！？何かバレて……？」

わたわたと焦り散らかすエマ。よくそれでハウスの秘密を隠し通せてきたものだ。

そんなエマに「敵の立場で考えろ」とレイは言う。

「どの子供にも反応はない。ならまず年長者(オレたち)を疑うのは当然だろ？ビビるこたァねぇ」

「油断は禁物だしこれまで以上に用心はすべきだけど、大丈夫、何も掴まれていない」

『普段通りにしていたら大丈夫だよ。さ、行こう』

大丈夫、私達は普段通り振る舞うだけ。

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「＿＿にしてもウゼェな」

『今日で3日目だね』

食料庫の整理、予備リネンの点検、空き部屋の片付け……私は別に苦ではないからいいのだが、不満が募る人もいるだろう。特にドンなんかは。

「あー遊びてぇ〜〜！！ねぇなんで俺らだけ！？」

『いつもならみんなで鬼ごっこして遊んでいる頃だものね』

「何の罰ゲーム！？何か悪いことした？俺達！」

十中八九私達のせいである。ギルダとドンには悪いことをしたな。

黙々と作業をしていたギルダが手を貸してほしいからとドンを連れて部屋を出て行った。何か様子がおかしかった気もするが、丁度いい。話すなら今だ。

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