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『ぎゃあっ!!』
ただでさえ落ち着かない格好をしているのに、高めのハイヒールを履かせるなんて鬼畜モードすぎて何も言えない。
それはそれはもう移動するたびに大変。
メインホールとは別の授賞式前のインタビュー会場に向かっているんだけど、既に2回は今と同様の状況に陥っている。
JK「もう、ヌナ。
何回目ですか?」
『いでで…グギ、そんな風に言わなくても。
これで移動するの結構大変なんだから。』
3回目にして遂につまづいて転んでしまった。
もうそろそろ会場に着くからと支えてくれていたグギの手を離した矢先の出来事。
わ、早くしないと遅れちゃう。
ぺたんと座りこんだ状態から早く立とうと脚に力を入れた。
NJ「ヌナ、ちょっと待って。今色々と危ないから無理に立ち上がらないで。」
『へ?』
JN「ほら、みんな向こう向く。
Aの方見ない。」
そう言われて慌てて少し開いてしまっていた脚を閉じる。
思いっきり中が見えてしまっていたのか。
見えてもいいやつだけど、ちょっと恥ずかしい。
JN「ヤーその衣装危ないよ。
ほら、捕まって?」
オッパが体を支えながら立たせてくれた。
そして何故かブレザーの襟の部分をぎゆっぎゅっと直される始末。
衣装なのでそんなに引っ張らないでもらえます?
JN「上も下も危ないなんて。
さっきガッツリ見えていたよ?」
『ごめんなさい、お見苦しい姿を見せてしまって。』
でも。気のせいかな?
心なしか目線が下がっているんだけど。
もしや、襟を直していたのはそういうことか。
『どこ見てるんですかオッパ。会話中なんて、いい度胸してますね。流石に引くんですけど。』
JN「ヤー何でだよ、みんな見てたのに!」
その言葉にビクッとなる周りのメンバーたち。
おい、見損なったぜちくしょー。
なんやかんやで無事に事前のインタビューを終え、受賞式が始まった。
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作者名:たむ x他1人 | 作成日時:2020年8月3日 20時