ミンユンギ、本気出します。【２】 (ページ14)

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『あ、えっとですね……

どうしよう。すごく説明しづらい。

ジフンさん、悪い人じゃなさそうだしいっそのこと身分バラして…ってそれはまずいよね。

「言いたくなかったら、全然無理して言わなくても大丈夫ですよ？」

『あ、いや。
ジフンさんが話してくれたから、私も。

あのですね、その、私も古くからの友達に関する話なんです…

じ、実は私音楽活動をしていて。
まだまだ駆け出しなんですけどね。』

まぁなんとなく合っているようで少し違うなんとも巧妙な嘘をついた。

「奇遇ですね、僕も音楽やってます。」

『え、そうなんですか？
それでその友達は一緒に音楽活動をしているんですけど。

とある歌手の曲をプロデュースをして、その曲がとても良く評価されたんです。

確かにすごく素敵な曲で。
……でも、それを素直に喜べないんです。』

「それは、何で？」

『ずっと一緒に過ごしてきたのに、私には一曲も作ってもらったことないなぁって。

ずっと一緒に作業したいなって思ってたから。

ちょっとショックというか、寂しいというか。』

「それはつまり、やきもちということですか？」

ジフンさんがいきなりそんなことを言うもんだから、思わずむせてしまった。

『ゴホッ！！うっ！

ちょっといきなり何言ってるんですかジフンさん！』
「だって、さっきすごい顔してましたよ。」

笑いながらこちらを見ているジフンさん。

『な、失礼な。
やきもちなんて焼いてないです。
ただちょっと寂しいだけ。』