まちがいさがし2nd Story【男主】【ブルーロック】

72＃試合 ページ39

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『……よろしく。』

｢よろ〜｣

｢足引っ張ったりしたら許さへんからな、凡｣


凡？中々この人も癖強いな。

アリュウと同じ類だと思う。



《それでは始めます！

5VS5マッチ、５点先取!!GKは引き続きブルーロックマンを採用!!》


『あ、あれブルーロックマンって名前あったんだ』

｢……お前ってホント呑気だな。｣

『え、酷くない？チギリ』


《三次選考最終課題(ラストノルマ)『適性試験(トライアウト)』第1試合｢A｣VS｢B｣!!》





──────キックオフ！！！





｢いざ爆発♪｣

｢うるせぇぞ、金髪ゴキブリ。

──────黙ってついてこい｣



初っ端からお互い罵りあってるAチームのイトシのボールから試合は始まった。

現在ボールを保持しているのはあの癖強くんこと"士道竜聖"。

シドウにマークし始めたのは、オトヤともう1人のチームメイトの2人。

オトヤはシドウの強引なドリブルにも反応できる速さと判断力を持っており、そこを狙って挟んできたのはもう一人のチームメイト。

やはりTOP6に入っているだけあって、相当の実力者のようだ。


その後はシドウがイサギにパス。イサギはイトシにパス。

それをオーバーアンドオーバー(何度も繰り返)して、最終的にボールはイトシの元へ⋯⋯




｢──────思考見え見えなんだよ、バカ潔｣

｢千切……！？｣


……はいかず、元チームメイトだからこそイサギの思考を理解しているチギリはそれをパスカット。ボールはイトシの元へはいかず弾かれた。




だがここで予想外の事が。




｢──────マイボ｣

｢っ、士道！？｣


先程までAチームの自陣にいたはずのシドウがボールを保持したのだ。

彼も僕と同じく反射神経が良いらしい。


それだけじゃない。


なんとシドウはゴールネットに背を向けているのにも関わらず、ノールックでボールを蹴ったのだ。


……なるほどねぇ。

でも、君も反射神経が良いように、僕も反射神経良い方なんだよ




『──────困るなぁ、それじゃ僕とキャラ(設定)被りしてんじゃん。』

｢！｣



足の動きでシュートを決めると予測出来た僕は、なんとかシドウのシュートを食い止めることが出来た。

だが変な体勢で阻止した為、僕はそのまま地面にすっ転ぶ。



なんとか受け身をとる事が出来たが、僕が立ち上がる前にシドウはまたもやボールを蹴りゴールを決めた。





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