まちがいさがし2nd Story【男主】【ブルーロック】

凪バースデー記念エピソード【野鳥sideバージョン】2話目 ページ24

野鳥side




まさかの返答に不意をつかれた僕は間抜けな声音で『えっ？』と口にした。


勿論分かる。今日は何を隠そうナギの誕生日だ。

でもそれを言ったら必然的に今「おめでとう」って言わないといけなくなる。

かといって「分からない」と言ったら酷い奴だと思われる。


そんな感じで頭の中が錯乱状態になって、「あー、……っと、その〜……」と曖昧な返事をしてしまう。

するとナギは数秒の沈黙を挟み、「……やっぱなんでもない。」と言って僕の背中にもたれかってきた。

そしてふと視界に入ってきたミカゲは、いかにもなにか言いたそうにうずうずしてて、僕はナギに気付かれない程度に首を振って「言わないで」と伝えた。



ごめん、ナギ。


大丈夫だよ。ちゃんと知ってるから











『……あれ、寝てる』


日付が変わる数分前。

流石にそろそろ言ってもいいだろうと思った僕は、ナギの元へと足を向けた。

そして部屋の前について入ってみると、ナギはゲームでもしてたのかスマホ片手にベットの上で寝落ちしてた。


どうしたものか、折角寝てるのに起こすのもあれだろうか……と悩んでいると、ふとナギが目を開けた。

そして寝起き特有の呂律が回ってない口調で「……おひめさま？」と言ってきた。

それを見てるとなんだか微笑ましくて、つい顔が緩む。そして『眠いなら寝ていーよ』と僕が伝えると、ナギはボーッとしながらも僕の言葉の意味を理解したようで、ナギの瞼は再度閉じた。


そしてふとナギのスマホを見ると、もう日付が変わる1分前で、僕は少し慌てつつナギの耳元で





『……お誕生日おめでとう。ナギ』





と言った。


改めて言葉にするとなんだか小恥ずかしくて、言い終えるとすぐその場を去った。

そして廊下を歩きながら考え事をする。

”やっぱ普通に伝えた方がいいかな”とか”多分ナギ寝てたよね”とか思いながら。

そんな感じの事を思いつつ自分のベットにドサッと寝転がる。

すると眠気がやってきて、その眠気に抗う事が出来ず、僕はそのまま寝落ちした。










次の日朝一番にナギに抱きつかれるとも知らずに








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5月6日のバースデーカラー

”フォゲットミーノットブルー”


色言葉

”優しさ” ”アイデア” ”直観力”


Forget-me-not(フォーゲットミーノット)の意味









”私を忘れないで”







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