まちがいさがし2nd Story【男主】【ブルーロック】

凪誠士郎 バースデー記念エピソード【1話】 ページ21

凪side





今日はレオを初めに朝から沢山の奴に話しかけられた。


皆言う言葉は揃って｢おめでとう｣で、何がおめでとうなんだろう？と思ったけど、さっきゲームログインして分かった。



『……そういや、今日俺誕生日か。』



誕生日限定のログボが貰えてやっと分かった。

潔に千切、蜂楽にレオ……

色んな奴から｢おめでとう｣って言われて、柄にもないけど嬉しかった。

｢俺の誕生日、知ってたんだ｣って。


どうやらレオが潔に俺が今日誕生日だって言って、潔は蜂楽にそれを言って、蜂楽は千切にそれを言って……って感じで、人から人にどんどん聞き伝えられてたらしい。

高校にいた時は人との関わりがめんどくさくて誰とも絡んでなかったから誰も俺の誕生日を知ってなくて友達から祝われた事とかなかったから、正直すごい新鮮な気持ちになった。






だから、お姫様も知ってると思った。



『……あ、お姫様。…………と、蜂楽だ』


2人は凄い仲良さそうに話してる。

お姫様、今日は朝からお互いすれ違ってて俺とは1回も話してないのに。

そう思うと何故かモヤモヤした。無性に落ち着かなかった。

その気持ちが表情にも出てたようで、隣にいたレオに｢凪、どうした？不貞腐れた顔して｣って言われた。

でもこんな気持ちを相談するのもなんだか気が引けて、『……別に』と無愛想な返事をした。



.




『……今度は潔と千切と黒名と話してる』




.




『……乙夜と烏と氷織』




.





『……』


また人が変わったと思ったら、次はレオと楽しそうに話してる。……俺だけ仲間はずれにして

ここまで来てなんとなく察した。


”お姫様、俺の事避けてる”


そう思うと体が勝手に動いて2人のとこに大股で歩き始めてた。


『お姫様、レオ』


そう2人の後ろから話しかけると、2人共やけに驚いた顔をして振り返ってきた。

お姫様がこんなに表情を表に出すのは初めて見た。

俺に聞かれたくなかったことでも話してたのだろうか？

そう思ってると、レオがまだ驚きつつ話し始めた。


｢ビビったー、凪か。どした？｣

『……2人とも何話してたの？』

｢えっ、……あー、｣


レオがどことなく気まずそうに目線を外してお姫の方を見てなにか言いたそうにうずうずしてる。

その様子に違和感を感じて問い詰めようとしたが、俺より先にレオが口を開き「戦法！戦法について話してたんだよ！」と言った。

それ以上問い詰めるのも気が引けるから、「ふーん」とだけ返事した。

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