49#忠告 ページ11
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僕がニコくん達の方を見ながら言ってると、ヒオリがふとこちらの方を向いた。
そしてちょいちょいと僕に手招きをしている。
『なんか呼ばれてるみたいだから行くね〜。ばいばい』
「ばいばーい!」
『ヒオリー、どしたの?手招きして』
「そないに大した事じゃないよ。早くこんとご飯冷めるでーって言おうと思っただけ。」
『あぁー、そっかぁ。ありがと』
「ううん。」
そしてご飯を食べ終えた後、皆で部屋に戻り軽い談笑をして就寝につきました。
──────
氷織side
「顔見知りのとこ行ってくる」と言い残し去って行ったお姫さんの事を、さっきからつい目で追ってしまう。
ここからは少し距離あるから会話の内容までは聞こえへんけど、さっきからお姫さんと話してる子は随分楽しそうや。
しかも距離がえらい近い気がする。
『……あんまうちのお姫さんに近付かんといてほしいわ』
僕は気がついたらそうボソッと呟いてた。
そしたら今度はお姫さんに近付く奴が2人増えた。様子から察するに、どうやら初対面っぽいみたい。
けどあんま束縛されんのも嫌かなぁと思た僕はあんま気にしんようにした。
……けど、やっぱり気になる。
僕はまたチラッと見てしもうた。
そしたら丁度お姫さんもこちらを見ていたようで、視線がバチッと合った。
──────あ、目ぇ合った
その情報を脳が処理する前に、気づいたら僕はお姫さんに手招きしてた。
お姫さんは瞬き1つした後、その顔見知りって人と何かを話してこちらに近付いて来た。
「ヒオリー。どしたの?手招きして」
そらそう言うやろう。でも僕は別に用もなんもなくて。
だから咄嗟に、
『そないに大した事ないよ。早くこんとご飯冷めるでーって言おうと思っただけ。』
と言った。
お姫さんは「あぁー、そっかぁ。ありがと」と言って、特に疑う様子もなくご飯食べ始めはった。
可愛らしくご飯頬張るお姫さんを見てついクスッと笑ったあと、僕はお姫さんの顔見知りの方を見た。
そしたら最初お姫さんと話してた人もこっちを見とった。
……ううん、
そんでそのまま僕に視線を移してきた。
僕と目が合った知り合いさんはニコッと愛想よう笑わはった。でも何処か機械的な笑みで、目ぇは笑ってへんかった。
だから僕も笑い返した。ちゃんと忠告も含めた笑みで。
”僕のお姫さんにあんま近付いたらアカンよ”
と言う意味を込めて。
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漢方薬の達人(プロフ) - もこさん» もこさん、コメントありがとうございます。同じくこんな感じでおめでとうって言われたら私も飛び起きると思います笑 (5月7日 20時) (レス) id: 1b9de59405 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 凪誕生日おめでとう!確かに普通にするのは面白くないもんね!いいアイディア!私も多分されたら凪と同じように眠気なんて無くなりそう()更新頑張ってください! (5月7日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
漢方薬の達人(プロフ) - もこさん» もこさん、またまたコメントありがとうございます。私なりに考えて何とか深い内容になるようにしました。更新頑張ります! (2023年5月1日 19時) (レス) id: 1b9de59405 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 深い()やっぱり天才ですか!?めっちゃ好きです!更新頑張ってください!これからも応援してます! (2023年5月1日 16時) (レス) @page6 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
漢方薬の達人(プロフ) - すみません、外すの忘れているのを今気付きました💦本当にすみません💦指摘して下さりありがとうございました!🙇⤵︎ (2023年4月30日 18時) (レス) id: 1b9de59405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:漢方薬の達人 | 作成日時:2023年4月30日 15時