裁判 ページ5
その日は雲が街全体を包んでいた。
朝起きて、カーテンを開けてもスッキリとしない気分だ
「策はあるのか？
捨て身じゃ勝てないだろ今回の件は」
『……手出し無用、とだけ言っとく』
Aちゃんの考えてることを予想するのは至難なこと。
僕もわからない時はサッパリだ。
轟くんを助けるために誰かを殺ってしまわないか、とても心配してしまう。
Aちゃんは法廷へ。僕ら傍聴席で彼女の勝ちを願い続けた
『轟焦凍と無実を訴えます。
証拠として3つの点を挙げます。
まず1つ。彼は犯行時刻時、雄英で自主トレをしていた。
それは監視カメラでも確認できます。
そして2つ。彼と被害者である彼女らとの関係。
調べたところ被害者は皆、人妻らしいですよ』
見えない稲妻がAちゃんと政府側との間に走った。
「黙らせろッ！」、「裁判長！判決を！」と焦りを見せたのが運の尽きだろう
『時間はたっぷりあるんです。
詳細をお伝えしますんで、お茶でも飲みながら聞いててくださいよ』
僕は胸を撫で下ろした。
それも、ほんの一瞬の出来事
「判決を下します。
轟焦凍。殺人及び建造物破壊により有罪。
終身刑を下す」
……ぇ…………？
なん…………で……
『……石っころ以下の分際で、何偉そうなことしてくれてんだよ…。
轟が犯人だという証拠は？
雄英から犯行現場までは近くても1時間はかかる。それについての説明をしろよ』
「だ、黙れ！
裁判長が有罪と下したんだ！！ソイツは終身刑だ！！」
『だーから、納得いかないから説明しろッつってんだよ。
裁判長が要ったからなんて理由が通とでも思ったか？』
「貴様ッ、誰に向かって口を聞いている！！」
『この世の底辺に位置するお前にだよ』
荒れた口調。睨み付けるあの眼差し。
轟くんに誰も触れさせないという殺意
「……Aちゃん……」
「………あのクソ女…ッ」
間違いなく。
このままにしていれば、彼女は…
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神夜(プロフ) - 黒九尾さん» コメントありがとうございます！ちょっとスランプ状態ですが頑張ります！ (2018年7月23日 22時) (
レス) id: 4b989e02c6 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾 - いつも更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年7月23日 20時) (レス) id: 3d24de6556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜 | 作成日時：2018年6月4日 23時
