全てが無に【ヒロアカ】 (ページ11)

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第2の犠牲者ページ11

3日後の夜。

上鳴電気と瀬呂範太に電話をかけ、とある場所に呼び出した。

そこは無人アパートの一室

「話ってなんだよ」

……怒り。無理もないか

『……芦戸さんに酷いことをした。それを謝ろうとしても、もう叶わない。

これからは………心を入れ換えようと思うんだ』

あることないこと喋り二人に同情させた。

親からの虐待。失望され12歳から一人で日々を過ごしてきた。

人間不信になってしまい人付き合いがとても苦手

「そうだったのか……」

「俺達も、お前のこと知らねぇのに強く言い過ぎて悪かった……」

『ううん。私が悪いから、大丈夫。

それで二人を呼んだのは、私の手助けをしてほしいの。

まだ、人を信じきることができないから……』

二人は前向きに考えてくれた。

人との接し方とか言葉の使い方とか。

バカらしくてヘドが出そうだった。

……………そろそろ、殺しちゃおう

『えっと、ね。

模擬挨拶したくて、椅子を用意したの。

あそこに座ってくれる？』

1つの椅子。どちらが座ったのかはわからない。

けど、

なんの疑問も持たずに座るんだもん。逆に騙されてるんじゃって心配したよ

『……"個性"、鬼神………』

こういうシチュエーションだ。

椅子に座ったのが仮に瀬呂範太にしよう。

彼は敵(ヴィラン)に人質として捕らえられた。

「お友達は誘拐した。返してほしければ君一人で来い」。

誰かにこの事を伝えれば彼の命はないと脅され一人で来る上鳴電気。

その時点で瀬呂範太は死んでおり、それを受け入れられず立ち尽くしている上鳴電気の首を敵(ヴィラン)が跳ねる。

一応携帯は壊しておこう。

着信履歴に私がある。触れると指紋認証でバレてしまう可能性がある。

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