自慢と見せつけとイタズラ ページ8
紙コップはこの場にあった物。
サイコロに仕掛けが？
ダイス・スタッキングだよな？こんなことってあり得るのか？
気分を落ち着かせようとお茶を一気に飲む。
その間に彼女は積み上がったサイコロをバラバラにして、さっきと同じ事をして見せた。
結果は同じ。サイコロの目が全て同じ。
正面からも横からも後ろも。
『これが"アブノーマル"。要するには異常者の事だよ。
裸体先輩の"個性"を消した事については頭を下げて謝る。
たけど私は悪いとは思ってない。重要なことだからハッキリ言わせてもらうよ』
「………君はどうして笑っているんだい？」
『理由を挙げるのであれば、先輩は今、私の事を怖がっているから。
タネも仕掛けも変哲もないサイコロと紙コップで、あり得ない物を見せつけられて先輩は私に微細ながらも恐怖を感じたんじゃない？
………何も言わないってことは図星かな………。
先輩。私は全知識を使って、あるいは親直々に教え込まれた戦闘技術で頂点へ上がる』
恐怖が体の穴という穴から出ていき今度は鳥肌が立ってきた。
恐ろしい怖いとかじゃなくて、言葉に乗せられた強い思いが全身の毛を奮い立たせたというか、言葉では上手く説明できないのが非常に虚しいくらいだ。
『このダイス・スタッキングはただの自慢と見せつけとイタズラ。
"無個性"でも強いんだぞーっていう自慢と見せつけと、同じ"無個性"になった先輩へとイタズラ。
実はこのサイコロね、ただの磁石なんだよ。』
「…………………はは！これはやられた！」
サーやプロヒーロー達が一目置くのも納得ができる。
彼女が言うとなんだか、本当に起きちゃいそうなんだよなぁ。
それこそ
頑張れよ、期待のルーキー。
俺は君の活躍を陰ながら見守っているよ
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セル - サブタイトルの一番最後が、少しずつ成長していることに気づき、ウワァァァァとなりました……！一気読みさせて頂きました、面白かったです！！ (2021年3月7日 13時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
希響 - 面白いです！もうこの話は更新されないのですか (2020年5月22日 14時) (レス) id: a0af5f572c (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読ませて頂きました。面白かったです！！ (2020年2月14日 18時) (レス) id: d6fba61bcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜 | 作成日時：2019年4月8日 17時
