地獄、2つ ページ5
「通形の件に関しては、お前が何かやらかすんじゃないかと思って俺の判断で黙っていた。
忍さんの件だが一昨日に手紙を貰った」
茶封筒を渡され、封を切って中の手紙を読もうとした。
「なんだ、これ？」
「線…？」
「でも所々切れてるわね」
遊び心満載の手紙に周囲が食いつく。
暗号、ドッキリ、外国語と皆がいろいろ言っている中、八百万が側まで来てじっと手紙を見る。
「これは…………もしかしてモールス符号でしょうか？」
「モールス符号？」
「ええ。簡単に言えば電信で用いられている文字コードの事ですわ。
前に少しだけ読んだことがありますの。お読みいたしましょうか？」
『あー、待って待って。自分で解いた方が楽しいから読まなくていいよ』
万が一犯人の事が書いてあったら大変だからね。
先生達が内緒にしている意味も無くなって、内通者の行動も一変されちゃう可能性がある。
夜にでも読むとしよう。
『それで裸体先輩の件は？
私、上手く先輩を守ったつもりだったんだけど』
「Aちゃんが他の奴の相手をして気を取られている間に弾丸を受けたらしいんだ。
僕も聞いたときは疑ったけど……、その……」
んー、全く気づかなかった。
呑まれかけてた時かな？あれは周囲の小さな動きを見れるほど余裕なかったから。
『仕方がない………しか言葉がないや…………。
この後にでも先輩の所に行って謝罪してくるよ。さすがに、ね』
"ありがとう"と忍に想いを届けられない辛さ。
"ごめんなさい"と先輩に言うのがかなり遅くなってしまった申し訳なさ。
弱気にならないように気を張って、今はとりあえずやり過ごそう
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セル - サブタイトルの一番最後が、少しずつ成長していることに気づき、ウワァァァァとなりました……！一気読みさせて頂きました、面白かったです！！ (2021年3月7日 13時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
希響 - 面白いです！もうこの話は更新されないのですか (2020年5月22日 14時) (レス) id: a0af5f572c (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読ませて頂きました。面白かったです！！ (2020年2月14日 18時) (レス) id: d6fba61bcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜 | 作成日時：2019年4月8日 17時
