未知は宝。未知を知れた者は幸せ者 ページ1
あの薬を取りに行く。
付き添いで塚内さんが来てくれた。まぁ、この人もあの場所に用があっただけなんだけど。
「そうだ。まだ君の目的を聞いてなかったね。」
『"無個性"に戻れるステージだから………とだけ言っておくよ。』
怖さは若干なりともある。治崎の両腕を治した時のように、大切な人が怪我したとき直してあげられなくなる。
その不安を取り除く為の言葉を探すも見つからない。目的地に近づくほど、不安と恐怖が大きくなるのを感じる。
「不安で押し潰されそうかい？」
『………よそ見運転なんて警察関係者がしていいの？』
「ハッハッハ。赤信号で止まってるときに君の表情をチラッとね。
こんなおじさんで良ければ話聞くよ？」
『遠慮しとく。
若い子はデリケートなんだよ。多分。』
案外これを取り除く必要はないかもしれない。
恐怖心、失敗するかもしれない、不安定な結末、未知の体験。それらは今しか感じることすらできない貴重なものだ。
「そうかい。なら、これは独り言として聞いてくれて構わない」
語った言葉は全てを悟っているかのような口ぶりだった。
「未知は宝。未知を知れた者は幸せ者だ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1796人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セル - サブタイトルの一番最後が、少しずつ成長していることに気づき、ウワァァァァとなりました……！一気読みさせて頂きました、面白かったです！！ (2021年3月7日 13時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
希響 - 面白いです！もうこの話は更新されないのですか (2020年5月22日 14時) (レス) id: a0af5f572c (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読ませて頂きました。面白かったです！！ (2020年2月14日 18時) (レス) id: d6fba61bcc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神夜 | 作成日時：2019年4月8日 17時
