潰さなきゃ ページ1
琶張side
翌日は曇りだった
「Aちゃん、顔色悪いけど大丈夫？
ちゃんと寝てる？ご飯食べてる？」
『……』
出久は"無個性"じゃない。"個性"持ち。
出久は私とは違う……
『ねぇ出久。
私達、別れよ』
「え━━━━━━━？」
『"個性"持ちとは付き合いたくないし、それに嘘つきなんかと居るの嫌だ』
「ま、ってよ………！
Aちゃん、僕は『よかったじゃん』え？」
『オールマイトに1歩近づけてさ。
前から言ってたもんね。オールマイトみたいなヒーローになりたいって。
超パワーなんて"個性"が生まれて、おめでとう』
周囲がざわつく。
お構いなしに私は教室から出ていく。
のを止められた
「なぁ琶張。
俺、お前と仲良くしたい！」
『は？』
ツンツン髪。
目に傷がある奴だった
『私、前にも言ったはずだよ。"個性"持ちと仲良くしたくないって』
「お前が仲良くなりたくないってのは知ってる。
けどそれ、寂しくね？」
……寂しい………？
ああ、コイツは生粋のアホなんだ
『寂しくないね。
寧ろ群れを作らないと生きていけないお前らの方がサミシイ生き物だと思うよ』
私は仲間なんて欲しくない。
邪魔なだけ。
誰も私には━━━
「琶張、なんでそんなに"個性"持ち嫌ってんの？」
チャラ男の一言。
私は体を強ばらせた
『……"個性"……持ちは、私にとって敵だ。私はお前らを潰さなきゃならない。これ以上被害者出したくない。もう死人なんか見たくない。男も女も若者も年寄りも関係なく"個性"持ちを潰さなきゃダメなんだ。それが「おい」！』
「……汗、拭けよ」
肩を触れられビクッと跳ね上がる。
勝己はハンカチで汗を拭いてくれた
「寝てねぇ、飯もろくなもん食ってねぇ。
んな状態で怒鳴ったら倒れんぞ」
感情的になっていたのか、勝己は私の体調を気遣ったらしい
『…勝己……』
「琶張！
俺は、絶対にお前と仲良くなるからな！」
ツンツン髪は言う。
私の手を取って、その目は本気の目だった
『……勝手にすればいい。
私はならないから』
手を払い教室を出ていった
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天音 - 影の薄い高校生…………笑うしか無いww作品凄い面白いです！ (2017年10月7日 15時) (
レス) id: 80ffe23728 (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - ルーさん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しいです！ (2017年8月29日 12時) (レス) id: ecbef38131 (このIDを非表示/違反報告)
ルー - え、待って、夢主ちゃんがぎゃんかわ過ぎてヤバイ……！！最初はちょっとヤベェ子来たなと考えていたけど、相澤先生のナデナデが好きとかぎゃんかわじゃないか！！！！っと悶えてました（真顔）良い作品をありがとうございます！ (2017年8月28日 23時) (レス) id: 042ab4a200 (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - ぱんださん» コメントありがとうございます！これからの夢主の成長を、暖かい目で見守っていてあげてください！ (2017年8月25日 23時) (レス) id: ecbef38131 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - ふぁー！感動しながら、夢主の成長を微笑ましく思いながら読んでたら、黒バス！ヤバみ！夜はまだまだ長いのでとりあえず全力で読もうと決めましたｗ (2017年8月25日 23時) (レス) id: ea50ce83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜 | 作成日時：2017年8月16日 1時
