隣で笑って8【赤羽業】 (ページ2)

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カフェは駅から少し離れた場所。

近くにある駅はあの時の出来事を思い出すからスルーした

『オシャレなお店だぁ…』

赤羽：女性向けのカフェらしいよ？

ネットに書かれてた

『……カルマ、大丈夫？

入りにくいとかあるんなら違う場所でもいいよ？』

赤羽：俺はそういうの気にしないから大丈夫

八田さんは女性が苦手だと話を聞いた事がある。

俺もそうなんじゃないかと心配してくれたんだろうか

店員の接待を受け、外の席にしてもらった。

メニューを二人で見て俺はカフェオレとショートケーキ。

Aちゃんは紅茶にミルクレープを頼んだ。

普通の女の子なら携帯で写真を撮ってSNSとかにあげたりするんだろうけど

『これすっごく美味しいよ！

このケーキに紅茶っていう組み合わせも最高で、口の中に甘さが残らずさっぱりとさせてくれるの！』

目を輝かせて食レポっぽい事をした。

その姿を見ているだけで満足だ。

こうやって笑っているAちゃんを見るのが何よりも、俺の幸せなんだと思う

赤羽：ねぇAちゃん。

そのケーキ、一口ちょーだい？

『………』

俺の顔をじっと見てからケーキを見る。

そしてフォークで一口サイズに切り俺に食べさせてくれた

赤羽：ホントだ、思ってたより甘くないね

『そうなの！

此処のケーキは当たりだね！』

やっぱり気づいてないか。

さっきのが"間接キス"だって。

まぁ、Aちゃんにそういうの求めるのはまだ早いか